奥多摩の「ビアカフェ バテレ」で、とびっきりのビールを味わう小旅行。
どうも、もっけです。山形県酒田市出身、東京・三鷹在住の @ayateck です。
最近、休みになると昼下がりから無性にビールが呑みたくなってしまう。皆さんは、そんなことはないだろうか。しかし、昼から空いている居酒屋はなかなか無いし、とびっきり美味しいビールを提供してくれるお店はもっと限られてくる。
そんな時、首都圏在住の方にとっては、うってつけの場所がある。奥多摩駅から徒歩30秒の、「ビアカフェ バテレ」(Beer Cafe VERTERE)だ。
僕が住んでいる三鷹駅から奥多摩への旅は、1時間35分。ちょっとした小旅行である。
▼途中、「軍畑」(いくさばた)や、「古里」(こり)など、奥多摩っぽい(?)地名の駅が現れてくると、テンションが上がる。
▼そして奥多摩駅へ到着。
▼駅には、見慣れない自動改札が。
▼駅を出ると、景色が完全に山の中って感じで素敵。
▼駅前から柳小路を入ると、すぐにお店の看板が見えてくる。
▼こちらが「ビアカフェ バテレ」(Beer Cafe VERTERE)の入り口。
▼築70年ぐらいの古民家を改修したお店とのことで、味わい深い、ぬくもりのある造りの建物である。
▼店内からは、窓の外に緑豊かな風景が見えて心躍る。ちなみに、外にはテラス席もあるので、夏場のシーズンにはテラスで呑むのも気持ち良さそうだ。
▼基本となるビールのメニューはこんな感じ。注文はカウンターにて先払いで料金を支払うスタイル。
▼まずは、ペールエールを注文。ふくよかな、ほろ苦さが広がる。美味い!
▼次に、ゴールデン。すっきりした口当たりで、飲みやすい。
▼セッションエール。パンチのある苦味で、ものすごく好みな味である。一緒にオリーブ盛り合わせも。
▼塩味がしっかり効いた美味しいオリーブで、ビールによく合う。
▼そして、締めにはレッドIPAを注文。
▼レッドIPA。香りと苦味がしっかりとしていて、これも美味い!
ということで、計4杯、自家醸造のビールを堪能させていただいて大満足だった。
▼ほかにも、ゲストビールやソフトドリンクのメニュー。
▼フードのメニューもたくさんある。次回来た時にはフードも頼んでみよう。
▼お店の紹介フライヤー裏面。
お店の方に、なぜこの奥多摩という地を選んだのか聞いてみたところ、「一番の理由は、水が美味しいということですね」とのこと。奥多摩の良質な水で、この美味しいビールができるわけである。廃屋だった築70年ほどの古民家は、「アウトドアなど、休日の行楽でビールを楽しむ」というコンセプトに合う物件を探していた時に紹介されて出会った。もともと畳張りで、床が抜けていたりしていたところに、断熱材を入れて床を張ったとのこと。その改修はなかなかに大変な作業だったようである。
醸造長の辻野さんは、「高円寺麦酒工房」で3年間ビール造りの修行を積んだ後に独立し、代表の鈴木さんと二人で2015年7月にこのお店を開業。2015年の12月にビール醸造免許を取得し、2016年3月からは、奥多摩産ホップを使った自家製ビールを提供開始している。
昼下がりから呑む、奥多摩の水とホップを使って作られたビールは、たまらなく美味かった。その味と店内の落ち着いた温かい雰囲気は、とにかく悦楽に浸れる。景色も最高だ。ぜひ、休日の昼から小旅行も兼ねて、この奥多摩の地までビールを呑みに訪れてみることをお勧めする。そこには、至福のひと時が待っている。
【お店情報】
Beer Cafe VERTERE (ビアカフェ バテレ)
TEL:0428-85-8590
(JR青梅線 奥多摩駅 徒歩30秒)
住所:〒198-0212 東京都西多摩郡奥多摩町氷川212
【営業時間】
月曜〜水曜:14:00~21:00
金曜:14:00~22:00
土日祝:11:00~22:00
【店休日】
木曜
※月によって異なる場合があるので、こちらでご確認を。
▼オフィシャルサイト
▼食べログ
http://tabelog.com/tokyo/A1330/A133004/13184284/
▼Facebook
https://www.facebook.com/verterebrewery
▼Twitter
https://twitter.com/verterebrew
他にも、ローカルな食についての話題はこちら。
山形県庄内地方の郷土料理「孟宗汁」を、田園調布で味わえるチャンス。(2016年6月4日、5日)
山形県酒田市出身で東京・三鷹在住の @ayateck です。
皆さんは、山形県庄内地方の郷土料理「孟宗汁」をご存知だろうか。「孟宗汁」は、孟宗竹(モウソウチク)のタケノコを使用し、厚揚げ、生椎茸と一緒にだし汁で煮込み、味噌と酒粕で味つけをする料理である(お好みで豚肉を入れる場合もある)。
2016年5月17日に田園調布のスジェール コーヒーで開催されたSUGER BAR vol.11にて振る舞われた孟宗汁。
僕は18歳まで酒田で過ごしてきたが、毎年5月あたりになると必ずこの孟宗汁が食卓に並んでいた。孟宗のタケノコを噛んだ時の「シャキシャキッ」という歯触りと柔らかさを伴う食感、味噌に酒粕を合わせた汁の「ぞーん」と口に広がり後を引く旨味。それは、春から初夏の訪れを告げる季節限定の味覚として、僕の実家でも欠かせない料理のひとつであった。
SUGER BAR vol.11で振る舞われた孟宗汁の鍋。
孟宗竹とは?
孟宗竹とは中国江南地方の原産の竹で、日本への渡来は1736年。島津藩主が琉球から2株導入したのが最初とのこと(参考:http://www.pref.nara.jp/10781.htm)。直径20cm、長さ20mにもなる日本で最も大きい竹である。
もちろん、固い竹の状態まで生長してしまったら、それを食べることはできない。食用の孟宗とは、この竹の若芽の状態、つまりタケノコのことである。
孟宗のタケノコ=孟宗筍の中でも、山形県庄内産の孟宗は味が良いといわれ、5月中旬頃に収穫のピークと旬を迎える。その中でも全国的に有名なのが、山形県鶴岡市の湯田川温泉一帯で採れる湯田川孟宗。えぐみがなく、やわらかさと風味が優れている。早朝に収穫され5時間以内のものは「朝堀り」と呼ばれ、特に珍重されているとのこと(参考:http://www.yutagawaonsen.com/moso.html)。しかし、湯田川孟宗をはじめ、庄内産の孟宗筍を首都圏のスーパーで入手するのはなかなかに難しく、首都圏に住む人たちが孟宗汁を食べる機会はなかなか無いのが現状である。
2016年6月4日(土)・5日(日)
田園調布で孟宗汁を味わえるイベントが。
そんな孟宗汁を、東京で食べることができる貴重なイベントの情報を入手。
6月4日(土)・5日(日)に田園調布にて開催される地域のお祭りイベント「フェスティバルあさひの」にて、庄内の郷土料理「孟宗汁」と、山形のりんごジュースを販売する出店があるとのこと。山形県朝日町出身のオーナー・菅井さんが経営するスジェールコーヒーの自家焙煎珈琲(アイス・ホット)も同時販売。両日とも数量限定なので、お早めのお越しがオススメである。
イベント概要
田園調布 フェスティバルあさひの
http://www.denenchofu.or.jp/event/
【日時】
2016年6月4日(土) 11時〜17時
2016年6月5日(日) 11時半〜17時
【場所】
田園調布駅 スジェールコーヒー前
http://www.sugercoffee.jp/
東京都大田区田園調布2-51-7
(「田園調布駅」東口出口から徒歩1分)
【出店メニュー】
・孟宗汁 300円
・りんごジュース 150円
・自家焙煎コーヒー(アイス・ホット) 150円
▼詳細
Facebookイベントページ
6月4日5日!田園調布まつりで孟宗汁・りんごジュース・自家焙煎コーヒーを味わおう! | ヤマガタ未来Lab.
他にも、ローカルな食についての話題はこちら。
ご飯が驚くほど進む、知られざる逸品「塩納豆」とは?
日本で生まれた人が、自らの人生で食べてきたご飯(米飯)の杯数は、どのくらいになるだろうか。僕を例にとってみると、1980年6月生まれで35歳。大人と同じご飯を食べられるようになるのが2歳ぐらいだとし、それから33年間、1日に2食ご飯を食べてきたとする。ちなみに僕はだいたい1食にご飯茶碗1杯食べる。
1年が365日なので、以下のような計算になる。
2 (杯) × 365 (日) × 33 (年) = 24,090 (杯)
ということで、実に、24,090杯ものご飯をこれまでの人生で食べてきたわけである。
あなたは、これまで食べてきたご飯の中で、感動するほど美味かったという記憶はあるだろうか。僕は、この24,090杯の中でも、特筆すべき感動を味わったご飯が2種類ある。それは、山形県村山地方の特産である「だし」をかけたご飯、そして、山形県酒田市の伝統食品「塩納豆」をかけたご飯である。今回は、この「塩納豆」についてご紹介したい。
「塩納豆」とは?
塩納豆は、日本の西海岸、いわゆる日本海側に位置する山形県酒田市の特産品。納豆に、麹、昆布、塩などを混ぜて発酵させた食品である。これが、実は酒田の地元の人でも半数以上は知らないという、全国的に見たらとんでもなく知名度が低い逸品なのである。
この塩納豆の代表的メーカーであるのが、山形県酒田市十里塚の「加藤敬太郎商店」。こちらのページによると、江戸時代の天明年間である1788年創業とのことで、なんと220年以上も続く酒田の老舗納豆メーカーなのである。
「加藤敬太郎商店」の塩納豆は、通常版の「塩納豆」と、プレミアム版の「特選 塩納豆」がある。
上が、通常版の「塩納豆」。
そしてこちらが、三角テトラパックに入った、プレミアム版の「特選 塩納豆」である。プレミアム版は、山形県庄内地方で採れた純国産大豆100%の納豆「天明納豆」と、伊豆大島の塩「海の精」を使っているため、通常版よりも若干高い。
今回は、このプレミアム版「特選 塩納豆」をかけたご飯を食べてみる。ひと口食べてみると、そこには麹の豊かな香りと、昆布の旨み、そして粒のしっかりした納豆の味わいが、ふわりと広がる。普通の納豆を芳醇にグレードアップさせたかのような、まろやかな深みのある味なのである。ちなみに、味付けはされているので、醤油などをかける必要はない。食欲をそそる塩味も相まって、ご飯が進む進む。初めて食べる方にとっては、何万杯も食べてきたご飯の中でも、それが特別な1杯になることは請け合いである。
ただし、塩味がきついと感じる人もいる可能性があるので、少しずつご飯にかけて楽しんでほしい。
「塩納豆」を購入できるところ
この日本において、塩納豆を手に入れることができる場所は、非常に限られている。前述の「加藤敬太郎商店」の塩納豆は、酒田であれば「ト一屋」さんなどのスーパーで購入できるであろう。都内では、2016年5月1日現在、以下の場所で購入できることを確認している。
・山形アンテナショップ おいしい山形プラザ(銀座)
※プレミアム版「特選 塩納豆」がありました。
東京都中央区銀座一丁目5-10 ギンザファーストファイブビル1F
http://oishii-yamagata.jp
・むらからまちから館(有楽町)
※通常の「塩納豆」がありました。
東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館1F
http://murakara.shokokai.or.jp
以下のページより、通販でも購入できる。まあまあな額の送料がかかってしまうが、お近くのお店で購入できない場合はどうぞ。
▼ト一屋
▼楽天市場(木川屋)
「塩納豆」が登場する映像、新しい食べ方の提案
さて、この塩納豆が登場する映像も(手前味噌で恐縮であるが)紹介しておこう。塩納豆が生まれた地、山形県酒田市でのロケで撮影された、庄内弁ドラマ「んめちゃ!」である。上々颱風ヴォーカルで、現在は東北6県ろ~るショー!!というバンドでも活躍中の、酒田出身の歌姫・白崎映美さんが友情出演しているミニドラマ。YouTubeでは第2話まで合計で8万回近くの再生数となっている。
第1話では塩納豆をかけたご飯、第2話では「塩納豆サンド」という何ともインパクトのある珍グルメが登場する。
【庄内弁ドラマ】んめちゃ! 第1話「おら、庄内弁がわからねえ!」(ロケ地:山形県酒田市など)
【庄内弁ドラマ】んめちゃ! 第2話「おら、酒田でアクションすっぞ!」(ロケ地:山形県酒田市など)
この「塩納豆サンド」は、酒田出身のシェフ・タカハシダイスケ(田楽茶屋 多ぢり)が考案したレシピで作られている。実は私も第2話に出演しており、実際にこの「塩納豆サンド」を食べたのであるが、パンと野菜に塩納豆が合って意外と美味しい。レシピは以下のクックパッドでも紹介しているので、もしご興味があれば試してほしい。でも、塩納豆を初めて食べる方は、まずはシンプルにご飯に乗っけて食べてみてね。
▼塩納豆サンド - クックパッド
さあ、「塩納豆」を食べてみよう
さて、ここまで紹介してきた「塩納豆」。こんなに美味いのに、全国的にも地元にもあまり知られていないのはもったいないと思い、この記事を書いてみた。この記事を読んで、少しでも塩納豆を食べてみたいと思ったら、ぜひ、前述のお店や通販などで購入してみてほしい。
さあ、塩納豆を食べよう。
それは間違いなく、あなたのこれからのご飯ライフをより豊かにする。
日本のローカルから生まれた面白いもの、美味しいもの、素敵なものの情報をお届けするブログを始めます。
日本には、ローカルなもの、その地域にしかない面白いもの、美味しいもの、素敵なものなど、独自の文化がたくさんあります。その情報をお届けしていくブログを始めます。
このブログが、日本のローカルを知るきっかけになるような存在になるといいなあと思っております。よろしくお願いいたします。