【協力隊日記】酒田市 平田地域・田沢新田で開催の「孟宗祭り」で、んめ〜孟宗汁や、竹とんぼ飛ばしなど。
昨日5月13日は、酒田市平田地域・田沢新田の「ピクニックランド」にて開催の「孟宗祭り」へ。
漆曽根の実家の孟宗汁は孟宗・油揚げ・ミツバのみのシンプルな具材なのですが、田沢のは豚肉や山菜なども入って、具の種類が多くてこちらも美味しい孟宗汁でした!
食堂には、お蕎麦などを食べる方々もたくさん。
二見盛り(そばとむぎきり)を注文。ボリュームたっぷりですが、これで500円(孟宗汁の購入に伴って100円引きだったので400円)。んめけ〜!
▼孟宗汁とのセットで購入した竹とんぼ。田沢新田の自治会長・石井さんが手作りで作っているもので、1日に3本までしか作れないとのこと。
竹とんぼ飛ばし体験にも挑戦。後ろで見守ってくださっているのが、田沢新田の自治会長・石井さん。
▼最初はなかなか飛ばなかったのですが、自治会長さんから直々の手ほどきを受けて何回か練習するうちに上達して、結構飛ぶようになりました。
その後、「孟宗祭り」を後にして、以前に酒田で古着屋ミッシェルやライブハウス「flavor」を営んでいた本間さんが「まつやま会館」1Fロビーでミッシェルを期間限定で営業しているとのことで、ご挨拶に行ってきました。
本間さんはお元気そうでした。
5/26、27も13:15〜16:45まで営業で、レディース商品のみのお取り扱いとのこと。
▼写真は本間さんのFacebookからお借りしました。
男性のみでの来店はご遠慮くださいとのことですが、女性の方はぜひどうぞです。
漆曽根の実家に行くと、犬のマロが、へちゃぶれで(つぶれて)いた。
昨日の夕方の鳥海山。
田植え作業をひと休みしている人たちが集まって、一服している風景など。
田植え作業は、今週あたりが本格的になってきています。
さて、東京に在住していた時に大変お世話になっておりました、東京×東北情報バラエティー「東北わくわく情報局」のFacebookページで、私・阿部彩人が特派員として酒田日記を更新中です。このブログに載っている情報が中心になりますが。
「東京×東北情報バラエティー『東北わくわく情報局』」Facebookページ
また、私と全く同じ時期の5月1日から秋田県三種町に地域おこし協力隊としてJターンした、湯沢晃平さんの三種日記も、上記Facebookページで更新してますのでそちらもぜひチェックしてみてください!
せば、まず(では、また。)。
【協力隊日記】酒田市日向地区の「Nico nico マルシェ」が面白かった!酒田hopeでいいライブを見たり。
どうも、もっけです。山形県酒田市の地域おこし協力隊、阿部彩人(@ayateck)です。
昨日5月12日は、大沢地区のお隣、日向地区の日向コミュニティセンターで開催の「Nico nico マルシェ」に行ってきました。今回で5回目の開催とのこと。笹巻づくりや孟宗掘り、地域探検などの体験や、旬の食べ物・草餅・小物雑貨・東北公益文科大学の学生さんの販売コーナー、リフレッシュコーナーなど盛りだくさん。
まずは、「いきものマスターと地域探検」に同行させていただきました。
いきものマスター・長船裕紀さん、猛禽類保護センター・本間憲一さん、日向地区地域おこし協力隊・庄司和樹さんと一緒に、日向地区の色んな場所に棲む生き物の観察など。
まずは、日向地区の田んぼ脇の水路を網ですくって、とれた生き物を観察。
小さな魚や、ドジョウなどがたくさんいました。
▼いきものマスター・長船裕紀さん(右)と、猛禽類保護センター・本間憲一さん(左)。長船さんが持っているのは、マドジョウ。
こちらがマドジョウ。
他にも、ホトケドジョウやシマドジョウもこの水路に生息しています。
トノサマガエルもいらっしゃいました。
その後、場所を移動しまして、沼や川の生き物を観察。
▼サンショウウオの卵も。
▼イモリもいらっしゃいました。
▼その後、山の方に移動しまして、双眼鏡で野鳥の観察なども。サシバ、クマタカ、トビなどが見られました。景色も綺麗で、鳥海山も見えていい場所でした!
▼その後、日向コミュニティセンターに戻って、おさらいなど。今日の地域探検で見ることができた生き物はこんなにいらっしゃいました。
▼最後は、主催の日向地区・地域おこし協力隊の庄司和樹くんからご挨拶。
日向地区には、貴重なものも含めあれだけの生き物が生息しているということが勉強でき、面白い体験でした。ありがとうございました!
▼マルシェでは、新鮮な孟宗や山菜などがたくさん。
▼庄内産のいちごも。
▼孟宗汁が100円でしたので食べることに。
▼孟宗汁と、日向コミュニティ振興会・小松会長が作る鳳来そばを食べる。どちらも、んめけ〜!!!
鳳来そばは、日向地区の湯ノ台にある「手打ちそば 鳳来」にて食べることができます。
▼午後から孟宗掘りに参加しようと思ったら、午前の部で孟宗を採り尽くしてしまったので受付終了とのこと。残念!
▼午前の部で採った孟宗がこちら。たくさんです。
▼移動販売車もいろいろ。
▼その中で、自家焙煎珈琲の「蜩(ひぐらし)」へ。
▼だだちゃ豆珈琲と、「NBA」というノンアルコールビールに珈琲で味と色を付けた飲み物を購入。
▼「NBA」は、珈琲の香りが絶妙にノンアルビールに合って、初めての味でしたが美味しかった!
「Nico nico マルシェ」、様々な体験や美味しいものがたくさんで、面白かったです!
そして、八幡地域の定禅寺地区で「レンタカート庄内」という、F-KART(公道を走れる50ccカート)レンタルをしている堀さんが所有するカートに乗せていただきました。このカートは輸入品で、堀さんが1台50万円で購入し、5台所有しているとのこと。
▼まずは、日向コミセンのグラウンドで試走。
▼グラウンドで試走した際の動画。楽しっけ〜!!
結構スピードが出て、めちゃくちゃおもしろかった!!新しい遊びの形ですの〜。
▼地域おこし協力隊の庄司和樹くんもカートに挑戦。
グラウンドで試走した後、公道へ。
▼戻ってきた庄司和樹くん。めちゃくちゃ楽しそうでした笑。
▼「レンタカート庄内」の詳細は、ホームページをご覧ください。また乗りたい!
夕方から実家の漆曽根へ。鳥海山が綺麗。
水が入った田んぼに逆さの鳥海山が映ってます。
夜は、酒田のバンドSTAND ALONEが主催する、酒田hopeで開催のイベントへ。
▼STAND ALONEのライブ、素晴らしかった!
▼酒田のザ・トイレットロールズのCDを購入。
▼そして、STAND ALONEのCDも購入。
酒田の音楽シーン、若手が頑張ってるし中堅どころもしっかり活動してるし凄く面白いなあと思います。
▼来週からは、6/9(土)開催の「DO IT 2018」に向けた入場無料のプレイベントが3週連続で開催。こちらも楽しみですの〜。
ということで、酒田での生活はまだ2週間ですが、とても充実しております。
そして、hopeでのライブを観て、バンドやりたい熱が非常に高まってまいりました。
ここ庄内で、バンドを始めたいと思っております。色々、動き出しますよ〜。
やっぱり酒田最高。帰ってきて、いがった〜。
【協力隊日記】大家さんから孟宗筍とミズをいただき、実家でうまうまと食べる。
どうも、もっけです。山形県酒田市の地域おこし協力隊、阿部彩人(@ayateck)です。
実家から見えた今朝の鳥海山。綺麗です。
昨日は勤務地の大沢コミュニティセンターに、大沢の自宅の大家である後藤さん(大沢コミュニティ振興会の副会長)がいらっしゃって、「今朝、山で採ってきた〜。喧嘩しねで、みんなで分げれ〜!」とのことで、採りたての孟宗筍とミズをいただきました。
どちらも美味そう!!!孟宗筍、太い!!
ということで、漆曽根の実家に持ってきまして、母が孟宗筍の処理を。
そして、今朝の朝ごはんにならびました。孟宗汁と、ミズの水炒めなど。
我が家の孟宗汁の具は、孟宗筍と、油揚げと、ミツバ。シンプル・イズ・ベスト。
孟宗筍、やっこぐで(柔らかくて)、んめけ〜!!!
この時期の筍や山菜など、採りたての旬の味覚をすぐに食べることができる贅沢さ。やっぱり、酒田さ帰ってきて、ほんとで、いがった〜(良かった)。
【協力隊日記】山形県酒田市の大沢コミュニティセンターにて勤務開始。大沢地区が無火災3000日で表彰。
どうも、もっけです。山形県酒田市の地域おこし協力隊、阿部彩人(@ayateck)です。
5月1日より出勤していた酒田市・八幡総合支所での研修を終えまして、昨日5月10日から八幡地域・大沢地区の大沢コミュニティセンター(旧・大沢小学校)に勤務開始しております。
大沢の自宅から勤務地の大沢コミュニティセンターまでは約200m。歩いても2〜3分ぐらいですし、車だと15秒ぐらい。協力隊としての始業時間は朝9時になるのですが、極端な話、8時58分ぐらいに家を出ても間に合います。
旧・大沢小学校の図工室だった部屋が事務室になっております。
大沢地区が2018年5月5日で無火災3000日を達成しまして、この日は大沢コミュニティセンターにて、大沢コミュニティ振興会と酒田市消防団第19分団が、酒田地区広域行政組合消防本部より表彰されました。
▼大沢コミュニティ振興会の池田昭則会長。
▼左から、大沢コミュニティ振興会の副会長で私の住居の大家さん・後藤正一さん、会長・池田昭則さん、消防団分団長で荒生木材社長の荒生精一さん。
▼こちらが表彰状です。
2010年2月15日の小屋火災以降、約8年余りに渡る無火災ということで、酒田地区広域行政組合消防本部が管轄する酒田市・遊佐町・庄内町では5番目に長い記録とのこと。
▼大沢コミュニティ振興会の池田昭則会長のご挨拶動画(Instagramに飛びます)。
池田会長のご挨拶の内容は以下の通り。
大沢地区は世帯数208戸、人口608人、自治会数12と小規模ではありますがコミュニティ振興会・地区消防団・自治会が連携をとりながら防災活動をしています。
一つ目は4年に1回、地区全戸対象の防災訓練の実施
二つ目は自治会ち消防団が主体となり、火災報知器の設置促進
三つ目は消防団による定期的巡回、点検
四つ目は高齢者対象の消火器使用訓練の実施
最後に自治会における空き家の見守り等です。
これからも防火意識の高揚に努め、更なる無火災記録を続けて行きたいと思います。今後もご指導よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
約8年余りに渡る無火災、素晴らしいですの。
次は、あと1年半ちょっとで無火災10年という表彰になるそうです。
協力隊としての勤務時間は1日6時間で、16時までの勤務。夕方からの時間が自由に使えるのはとても嬉しいです。
勤務終了後、最近4日ほど連続で行っている酒田市安田のあたりにある産直ホワイトハウス。
毎回夕方に行ってるのですが、全品が既に売れてしまっていてまだ購入できておりません。朝早くに今度行ってみようかの〜。
夕方に、漆曽根1区にある実家近くで見えた夕焼け。
夜は、実家の本家の当主・阿部 優(ゆたか)さんに、農村部の家の呼び名である「屋号」についてお話を伺ってきました。面白いお話が色々聞けましたので、詳しくは後日ブログにまとめます。
ちなみに本家は祖先の初代が惣三郎さんなので、それがなまって「そんざぶろ」という屋号。私の実家は分家なので、分家を意味する「いもぢ」という言葉が付いて、「そんざぶろいもぢ」という屋号です。
そして、優さんが持っていた、酒田市合併村史 第三巻(北平田村、中平田村、東平田村)をお借りしました。
この資料によると、漆曽根は、弘安年間(西暦1278年〜1288年)に曽根という郷士が興野を開拓して漆の木を植えたことから出来たと言われているそうです。ですので、700年以上に渡る歴史がある集落ということになります。
そのような漆曽根1区の歴史や「屋号」について、ブログにまとめてアップしますのでお楽しみに。
夜は、大沢の家に帰って、八幡の地酒「麓井」を飲みながら酒田市合併村史を読んで楽しい夜を過ごしておりました。一人酒も、いいもんです。それでは、また。
高さ63m!山形県酒田市の「玉簾の滝」が豪快かつ壮麗すぎる。期間限定ライトアップも。
山形県酒田市の八幡地域・日向地区の升田という集落にある「玉簾の滝」に行ってきました。
高さ63mというサイズもさることながら、断崖絶壁から垂直に落下するさまは豪快かつ壮麗。平安時代初期の西暦808年(大同3年)に、弘法大師(空海上人)が発見したと言い伝えられている滝です。
2018年は、4/28〜5/6のGW期間と、8/11〜8/19の夏期間の日没後に午後10時までライトアップされます。
酒田から玉簾の滝へは、車で向かうのが一般的。酒田の市街地からは40分ほどかかります。その道中で、否が応でも目に入るのが、この看板。
「ここが下黒川だ!」
そして、さらに車を進めると・・・。
「ここも下黒川だ!」
この2つの看板により、「下黒川」という集落の名前が頭から離れなくなるのであります。
さらに車で約20分ほど進むと、玉簾の滝の駐車場に着きます。駐車場からは、天気が良ければ鳥海山も見えます。
駐車場にある、産直ららら。
「夜の営業は、六時半分〜九時となります。」
「六時半」と打とうとして、「六時半分」と変換されちゃったのでしょうか。
産直らららの営業時間とライトアップ期間は、以下の通り。
鳥海山・飛島ジオパークのジオサイトとしても登録されています。
まずは、まだライトアップされていない夕方の時間帯に行ってみました。
駐車場から滝までは徒歩で約7分。舗装されていない砂利道の方を歩くと、その途中にある「目洗石」という大きな石。
そのそばには、「座禅石」という、弘法大師が座禅されたといわれる石も。
GW期間は、このように桜もかなり綺麗に咲いております。
玉簾の滝の由来と、滝のそばにある御嶽神社の由来。
こちらが御嶽神社。
このように、千年杉の大木(御神木)も。幹周りは5m30cm。
そして、目の前に急に現れる、玉簾の滝。高さ63mの断崖絶壁から落下する様は、ただただ圧倒的。
スタート地点付近には、棚田も。鳥海山が見えます。
その後、日没後に再度訪れてみることに。桜も幻想的な色合いで迎え入れてくれます。
そして、夜も御嶽神社。
ライトアップされた玉簾の滝がこちら。
神々しい壮麗さが、ライトアップによってさらに増しています。
ということで、酒田市の玉簾の滝。神聖な雰囲気の中、豪快かつ壮麗な滝を見ながら水しぶきを浴びることで、身も心も洗われるオススメスポットです。ライトアップ期間は、ぜひ夜に行ってみましょう。
ちなみに、芋煮ソング「芋煮 de ハーモニー」Music Videoでも、御嶽神社と玉簾の滝がロケ地として使用されています。
山形県酒田市にUターン移住し、地域おこし協力隊に着任しました。住むことになった、大沢地区の家がでかすぎる!
どうも、もっけです。阿部彩人(@ayateck)です。だいぶご無沙汰な投稿になってしまいましたが、このたび、大学進学から19年間を過ごした東京を後にしまして、故郷である山形県酒田市にUターン移住しました。本日5月1日から酒田市の八幡地域・大沢地区の地域おこし協力隊として着任。最長で3年間の任期になります。
今回、東京で7年半の結婚生活を送ってきた妻と別れることになり、私1人でUターンすることになりました。7年半の年月の中で、それぞれの価値観や考え方の違い、人生観の違いが大きくなっていったことにより、2人で同じ未来を描くことが出来なくなってしまいました。話し合った結果、お互いにこれからより良い人生を歩んでいくためには、それぞれの道を進んでいった方が良いという決断に至りました。
私の実家は、酒田市の漆曽根という地区にあります。実家からは、山形と秋田の県境にある鳥海山が綺麗に見えます。
地域おこし協力隊に着任する大沢地区は、実家のある漆曽根から車で20分ぐらいの距離ですが、協力隊として活動するにあたり、原則として大沢地区に住むことになります。で、酒田市役所と大沢地区の方々が探してくださった住居が、空き家となっていたこちらの家。
で、でかすぎる!!!!
大丈夫なんでしょうか。私1人で暮らすことになるのですが。立派すぎやしませんか。
家には家具一式や食器など、住むにあたり必要なものは全部揃っています。
台所の水道は、普通の水道と「山水道」という山の水道があり、山水道は24時間流れっぱなしということ。
冷たくて美味しい水がいつでも飲めます。
電動の温水器もあって、お湯はガス代がかからず快適。
テレビ付の居間もあります。
2階には、和室と洋室の居住スペースも。
廊下も広いですし、洗濯物も干し放題です。
大家さんの後藤さんご夫妻。
とってもあったかくて楽しい人たちで、愉快に暮らしていけそうです。
表札を作らないといけないので、筆ペンにて即席で作りました。
普段の字はめちゃくちゃ汚いのですが、小学生時代に習字をやってたこともあり、まあまあ見れる形に。
大沢の家からは、山に「大」という文字が見えるのですが、地元の人たちが毎年草を刈って、文字が見えるように維持しているそうです。
両親と一緒に、大家さんご夫妻のお住まいに挨拶に行ったところ、ご主人が山に行って採ってきたばかりの、山菜のウドとシドゲをたくさんいただきました。
その夜は実家にて、大家さんからいただいたウドとシドゲをいただきました。とにかく香り立つ味が素晴らしくて、んめ〜山菜でした!
で、本日5月1日は、酒田市役所にて着任式。副市長から任用通知をいただいて懇談する式でした。
その懇談の場で、私が企画した芋煮の魅力を発信する芋煮ソング「芋煮 de ハーモニー」Music Videoをタブレットで視聴する流れに。副市長にも喜んでいただけて、良かったです。
「芋煮 de ハーモニー」Music Video - "Imoni de Harmony"
また、今日は、八幡の一條地区にある八幡神社と、観音寺地区にある飛澤神社のお祭り。八幡を流れる荒瀬川には、鯉のぼりがかかっていました。
八幡神社では、クライマックスとして18時頃から「作占い鳥居超え」というイベントが行われますので、勤務が終わった後に観に行きました。
江戸時代に大名行列の供先を務めた「奴」(やっこ)の姿に扮した若者たちが、町をくねり歩く「奴振り」から、最後に八幡神社に戻ってきて行われるのが「作占い鳥居超え」。大鳥毛を投げ、鳥居を越して上手くキャッチできると、その年が豊作になるという言い伝えがあります。
数百人という数の地元の観衆が集まっていました。
その「作占い鳥居超え」の動画です。
見事にキャッチ成功!!とても盛り上がりました。
地域の若者たちが中心になって作り上げ、それを応援する地域住民の人たち。そこには、熱くて美しい空間がありました。少しの時間しか見ることが出来ませんでしたが、来年は、このお祭りの歴史をもっと深く調べるとともに、祭りの全貌をご紹介できるようにしたいと思います。
これを機に、このブログのタイトルを「ayateck Local Stories」というタイトルに変更します。日本の地方には、先人たちによって脈々と受け継がれてきた歴史があり、過去から現在そして未来へと続くストーリーがあります。それらを、一つひとつ紐解いていきながら、今まで世の中になかなか知られてこなかったものも含め、これから皆さんにお届けしていきます。これからもよろしくお願いいたします。
「DO IT 2016」という唯一無二のフェスが、酒田だからこそ成し得たこと。「地下の発想が景色を変えた」1日。
なんだろう。このざわざわする気持ち。じわじわと効いてくる感覚。
2016年11月12日に山形県酒田市で開催された「DO IT 2016」というフェスに参加して、東京に帰る途中の特急いなほ新潟行きの車内でこの文章を書いているわけだが、あの時に観て、聴いて、食べて、感じたことのひとつひとつを思い出すたびに目頭が熱くなるし、実際にこの文章を書いてるいまも正直ちょっと泣いてる。
それはもしかしたら、今回の主催者である酒井健太さんや佐藤優人さんが、8年前に山形シネマ旭跡で開催された「DO IT 2008」に参加した時に感じたものに近いのかもしれないし、違うのかもしれないけれど。
今回、酒田でこのような景色を、あれだけの人が目に焼き付けたということ。何年後かに振り返るととんでもない歴史的な1日となっているという確信がある。明らかに、「地下の発想が景色を変えた」のである。
先日、『極上に凄まじいDIYフェス「DO IT 2016」に日本全国から行くべき3つの理由。』という記事を書いた。が、実際に参加してみて感じた「DO IT 2016」は、僕が予想していた「極上に凄まじい」フェスを、素敵方向で遥か上に超えていた。そこには、スタッフの人たちや、出店の皆さん、来場者の皆さんの、心地よく「からり」と晴れた笑顔があったし、知恵と美が結晶した手作り感で彩られた会場の雰囲気があったし、出演者の皆さんの真摯かつ鬼気迫る表情や、心を撃ちまくるパフォーマンスと言葉の数々があった。
それは、山形県酒田市という土地であったからこそ成し得た、唯一無二のフェスであった。そして、個人的には生涯最高のフェスと言っても過言ではない。
それを写真とともに振り返っていこうと思う。
会場は、酒田市大浜にある株式会社グリーンシステムの倉庫や敷地内。
オープニングアクトのthis isのライブが始まる開演直前。青蓮寺ステージの倉庫へと向かって歩いていたら、主催の佐藤優人くんから声をかけられた。
「彩人さん、スマートフォンさFRIDAYZの音源入ってないですか?」
「全アルバム、全曲入ってるよ〜」
「やっぱり!彩人さんなら絶対入ってるど思ってました。this isが入場のSEでFRIDAYZの曲を流したいらしく、スマートフォン貸してくれませんか?」
とのこと。もちろん快諾。その場でthis isのしゅんすけ君をご紹介いただき、僕のiPhoneは青蓮寺ステージのPAにつながれた。
そして、FRIDAYZの楽曲「DO IT NOW」が、this isが入場する際のSEとして青蓮寺ステージに鳴り響き、「DO IT 2016」は幕を開けた。そう、あの音は実は、僕のiPhoneから流されたものだったのである。小さなことかもしれないけれど、ちょっと嬉しかったし、今思うと誇りにさえ思う。ひそかに。
this isのライブの様子。スタートからすでに、かなりのお客さんが入っていた。
このthis isのライブが倉庫の中に晴天を描いた時点で、このフェスには成功の灯火がつき始めていた。
野外に設営された、子午山ステージ。PAを担当するのは、酒田の音楽シーンを支えてきた酒田MUSIC FACTORYのユウジさん。
子午山ステージの1発目、わがままカレッジのライブ。
わがままカレッジは12月のライブをもって解散してしまうとのこと。惜しい。
そして、DEEPSLAUTER、DOLIPULE、モーモールルギャバンと続いた序盤。雰囲気も程よくゆるくて最高。DEEPSLAUTERのMCで放たれた、「懐かしい!初めて来たのに懐かしい。」という言葉も、その雰囲気の一端を物語っていたようにも思う。
昼飯は、出店の「出前ラーメン店 飛脚」のラーメン。
麺はストレート麺と縮れ麺から選べるのだが、僕は縮れ麺を選択。美味すぎた。
僕が飛脚のラーメンを購入した直後、こんなに行列になっていた。
他にも、出店はたくさん。
DOIT 出店多数あります!! pic.twitter.com/m7yTZZEmtf
— DOIT2016official (@doit_yamagata) 2016年11月12日
子午山ステージにて、酒田のバンド・Slow Snow Slide。
轟音で鳴らされる耽美的な音世界は、野外だからこそさらに広がっていた。またライブハウスで観たい。
そして、北海道の小樽から来酒した花男さん。
歌の中で、「何にも無いなら、作ろうぜ」「何にも無いけど、全部ある」というメッセージは、この「DO IT 2016」の空気内での共鳴度が凄かった。
また、花男さんは以前に自動車教習で酒田の出羽自動車教習所に来てたらしく、そこで恋をした女の子にフラれた話など、グッと来た。
DOACOCKを観た後に仕事の対応が入り、ワッツーシゾンビ、SOSITE、Dragersなどが観れなかったのがとても残念。
ステージの上部にある装飾は、雑誌の切り抜きで作ったとのこと。こういう細部に見られる知恵と美も素晴らしすぎる。
マヒトゥ・ザ・ピーポー with NEVER END ROLLERS from GEZANでは、テニスコーツ・さやさんがゲストで登場。
梁山泊
— DOIT2016official (@doit_yamagata) 2016年11月12日
「マヒトゥ・ザ・ピーポー
with NEVER END ROLLERS 」 pic.twitter.com/gGVjiRfzlX
THE STARBEMSのライブでは、ヒダカトオルさんがMCで、2008年の「DO IT 2008」に出演したbloodthirsty butchersの吉村さんについて語っていた。
「吉村秀樹っていう大馬鹿野郎がいたんですよ。彼が、DO ITめっちゃ楽しいって言ってたんで、来れて良かったです!ありがとう!」
青蓮寺
— DOIT2016official (@doit_yamagata) 2016年11月12日
「 THE STARBEMS 」 pic.twitter.com/v3V1eDPIcv
そして、梁山泊ステージにてNOT WONKのライブでの潤沢な熱量。
青蓮寺ステージでの、UHNELLYSの濃厚なリズムも凄かった。
kimさんの「皆さん、アンダーグラウンドを愛してくださいね。」というMC。
野外ではドローンも登場。
梁山泊ステージにて、「DO IT 2008」以来8年ぶりに山形にやって来た、MASS OF THE FERMENTING DREGS。
梁山泊
— DOIT2016official (@doit_yamagata) 2016年11月12日
「 MASS OF THE FERMENTING DREGS 」 pic.twitter.com/ar3l7TMu3B
メンバーが変わっても、マスドレはマスドレだった。極太さと鋭利さを合わせ持った音がとてつもない巨大な塊となってぶつかってくるライブ。凄すぎた。
そして、「DO IT 2008」を主催していた山形在住・SHIFTのライブは青蓮寺ステージにて。
SHIFTのベース・安部誠司さんは「あれから子供が生まれたりして活動は減っていたけど、こうやってFRIDAYZや酒田のみんながDO ITをまた開催してくれて嬉しいです。ありがとう」とのMC。Vo.船山さんは、山形県長井市で「ぼくらの文楽」を主催しており、僕は2012年の「ぼくらの文楽」にボランティアで参加したこともあったのだが、その時はきちんとお話をすることはできなかった。このライブ後にようやく船山さんとお話できて抱擁を交わせたことも嬉しかった。
ちなみに余談であるが、これは2009年に宇都宮にSHIFTのライブを観に行った時に購入したステッカー。
会場には、じゅっきーくんと、たいきくんも登場。
To overflow evidence、ギターウルフ、クリトリック・リスという極上の流れ。
子午山
— DOIT2016official (@doit_yamagata) 2016年11月12日
「 to overflow evidence 」 pic.twitter.com/pDz1IIFukY
ギターウルフ!!!!!!!!! pic.twitter.com/PmwY8K5LsJ
— DOIT2016official (@doit_yamagata) 2016年11月12日
クリトリック・リスのスギムさんと僕。スギムさん、最高です。
スギムさんのTwitterには、カオスすぎるDO ITのパンフ広告についてのツイートも。
酒田のロックフェスDO ITのパンフレットの協賛広告が、なにかとカオス! pic.twitter.com/O2SVilrF1g
— クリトリック・リス (@sugi_mu) 2016年11月12日
そして南風酒場Jahmin'の「だだちゃトムヤムクンラーメン」を食べての、akutagawa。
青蓮寺
— DOIT2016official (@doit_yamagata) 2016年11月12日
「 akutagawa 」 pic.twitter.com/FGcjRGha7M
酒を呑んでなくても、なんでこんなに楽しいんだろうか。
日が暮れた梁山泊ステージにて、個人的にとても楽しみにしていたMOROHA。
言葉のひとつひとつが、沁みては刺さり、3回ほど涙となって出た。
その後、三浦宗平さんたちが作ったベロベロ汁こと、団子入りの納豆汁を食べて、かなり身体あったまった。んめけー!
そして、Have a Nice Day!、音の旅crew、the band apart、malegoatという流れから満を持して梁山泊ステージに登場した、酒田が誇るFRIDAYZの神がかり的なライブの景色。
とにかく凄まじかったし、その景色を観ながら何回も涙が出た。this isのライブのSEとして「DO IT 2016」の幕開けを告げた曲でもある「DO IT NOW」の演奏を、僕の視点から撮影した動画がこちら。
出店もしていた鶴岡のU.S雑貨店「ANCHOR」の阿部さんが、アンコールの大団円の様子を撮影した動画も。
こんな景色がこのド田舎の街で!
— アンカー (@00anchor00) 2016年11月12日
信じられる⁈
何もないから諦めるんじゃなくて、何もないから作るんだ。
何でもある環境に憧れるんじゃなく、行くんじゃなく、何でも何処でも何もないここでだってやってやる、できるんだ!
DO IT大成功。
関わってくれたみんながこの景色を作ったんだ。 pic.twitter.com/vYLF5lWVYE
それはまさに、FRIDAYZが唯一無二の「LOCAL HERO」として酒田に君臨しながら、地下の発想により変わり得た「景色」を世界に提示した瞬間であった。その景色は、荘厳でさえあったし、美しすぎた。
大トリのテニスコーツは倉庫の外で音響無しの生歌&生ギターで路上ライブ。「DO IT 2016」は静かに、余韻を伴いつつ幕を閉じた。
こうやって振り返ってみると、特に秀逸だったと個人的に思うのが、主催の佐藤優人さんが中心となって組んだタイムテーブル。昼〜夕方〜夜と、それぞれのシーンに合ったライブがそこかしこで観られ、次第に大きなうねりとなり、それが酒田のバンドFRIDAYZで大団円を迎え、酒田出身・さやさん(会場となったグリーンシステム会長の娘さん)のテニスコーツで静かに帰着した。
ひとつひとつのライブが素晴らしかったことはもちろんであるが、この「DO IT 2016」の1日が、流麗なる屈指の偉大なストーリーとなり得たのは、巧妙に考え抜かれたタイムテーブルによるところも非常に大きい。そしてその物語の核となる部分に、確実に酒田や山形のアーティストが存在していたというのも、このフェスの確固たる「強さ」を生み出していたのである。
会場全体を満たしていた程よいゆるさは、地元の「人」が醸し出している、酒田ならではのものだとも思ったし、このフェスには「酒田にしかない雰囲気」があり、「酒田だからこそできた」フェスであるということを様々なアーティストがMCで言及していた。
冒頭にも述べたが、これは何年も後になって、改めて歴史的な1日として評価され、もっと大きな意味を持ち得るフェスになるのかもしれない。
主催の酒井健太さんや佐藤優人さんが「DO IT 2016」を振り返ったブログやFacebookがこちら。ここに至るまでの、想像を絶する苦難の連続と、それを乗り越えていった過程について記されている。ぜひ読んでほしい。
FRIDAYZ MEETING:DOIT2016。 - livedoor Blog(ブログ)
Yuto Sato - 2016年11月12日。 DOIT2016が終了しました。... | Facebook
とにかく、「動員数1,000人超え」という数だけでは計り得ない、大いなる体験の数々を生み出してくれた「DO IT 2016」。酒田、鶴岡、山形など場所は問わず、本当に多くの人の力があってこそ開催できたフェスであることは間違いないし、実行委員のメンバー・スタッフの皆さんには心からの感謝とリスペクトを。来年以降も続いていくことを願ってやまないし、また新たなる素敵なストーリーが生まれることを心から楽しみにしている。
この「DO IT 2016」の模様は、2017/1/24(火)25:00~26:00にスペースシャワーTV「DAX-Space Shower Digital Archives X- DO IT 2016 -YAMAGATA MUSIC FES.」で放送されるので、来場できなかった方もぜひチェックしてみてほしい。
【スペースシャワーTV/DAX放送日解禁!】
— DOIT2016official (@doit_yamagata) 2016年11月15日
当日撮影に入ってたスペシャの放送日も解禁!!
DAX-Space Shower Digital Archives X-
DO IT 2016 -YAMAGATA MUSIC FES.
2017.1/24(火)25:00~26:00 pic.twitter.com/EP5ZvCvwIz
会場となった株式会社グリーンシステムの事務所は、出演アーティストの楽屋として使用されていた。この「DO IT 2016」が実現できたのは、グリーンシステムの理解があったからこそ。感謝。
「DO IT 2016」の翌日、東京へ帰る直前、酒田の実家から綺麗に見えた鳥海山の写真。
今回は、僕も個人的に首都圏でのプロモーション活動の一端を担わせていただいた。その際に、ポスター掲示やフライヤー設置のご協力をお願いさせていただいた場所やお店を、ここで紹介したい。
・新宿「Nigorizake BAR 濁酒本舗 Tejimaul(てじまうる)」
鶴岡出身の高橋しん子さんが店主の居酒屋。
・三軒茶屋「cafe&barオドモ」
店主・高橋歩さんが鶴岡高専出身で、酒井健太さんの1個上の学年だったとのこと。
・神田の庄内料理屋「このじょ」
店主・ともさんが鶴岡出身。首都圏在住の庄内・山形人のメッカのようなお店。
・田園調布「Suger Coffee (スジェールコーヒー)」
店主の菅井さんが山形の内陸出身。
・三軒茶屋「月山」
山形県西川町出身の斎藤太一さんが店主のお店。
・三鷹「おんがくのじかん」
三鷹のライブスペースで、店主の菊池さんが山形の内陸出身。
・山形出身の学生寮「やまがた育英会 駒込学生会館」
僕が大学時代に住んでいた庄内出身の学生寮「荘内館」の跡地に建った寮。寮監の和田さんはスタジオジブリの生みの親でもある。
そのほか、首都圏の様々なライブハウスにもポスター掲示やフライヤー設置に多大なるご協力をいただきました。皆さま、本当にご協力ありがとうございました!
最後に、「DO IT」オフィシャルTシャツを着た筆者。会場で撮り忘れたので、三鷹の自宅にて。
最高のフェスだった。そして、山形が生んだ「DO IT」の歴史は、酒田でまた動き出した。
【2017/02/25追記】
スペースシャワーTVで先日放送された「DO IT 2016」のライブ映像がYouTubeで公開。改めて、酒田という地であの日繰り広げられた、熱量と激烈さを伴う光景が蘇ってくる。ぜひ御覧ください。
▼全16曲の再生リストはこちらです。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLbQWTyaGOJlX8BytqEwa7uGgpP5nbiiXx
FRIDAYZ - DO IT NOW
ワッツーシゾンビ - DOしてる?
UHNELLYS - TOO MUCH HUMAN
the band apart - クレメンタイン
THE STARBEMS - Nonfiction
SOSITE - 9月 (bloodthirsty butchers cover)
SHIFT - i was robot
SEVENTEEN AGAiN - Nobody Knows My Song
音の旅crew - hope
NOT WONK - This Ordinary
MOROHA - 俺のがヤバイ
MASS OF THE FERMENTING DREGS - ベアーズ
マヒトゥ・ザ・ピーポー with NEVER END ROLLERS from GEZAN - み空
Have a Nice Day! - ロックンロールの恋人
DEEPSLAUTER - RIP OFF
akutagawa - 聞こえないフリ、をしてただけ