ayateck Local Stories

山形県酒田市の地域おこし協力隊・阿部彩人が、ローカルにある面白いものを、過去から現在そして未来へと続くストーリーを紐解きながらお届けするブログ。

酒田市・広野地区で豊作祈願の行事「虫送り」に密着取材した動画を公開。ご年配の方々の元気な力が子ども達に伝わる素晴らしいイベント。

このたびの台風や大雨、9月6日に北海道で発生した大地震に被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。皆さまが1日でも早く平穏な生活に戻れるよう、お祈り申し上げます。

こちらのブログは久しぶりの更新になってしまいましたが、この間、私が地域おこし協力隊として活動している酒田市大沢地区では、集中豪雨での避難指示があったり、『大沢「大」文字まづり』の開催など、様々なことがございました。そちらについては、また改めてまとめてみたいと考えております。

さて、去る2018年6月22日に酒田市・広野地区で行われた豊作祈願の行事「虫送り」に密着取材してまとめた動画を、YouTubeで公開いたしました。


【庄内の風景。】酒田市・広野地区 豊作祈願の行事「虫送り」が凄すぎる。

「虫送り」は、庄内地方の様々な地区で行われている、田を害虫から守りその年の豊作を願うための行事。

6月に酒田市役所で開催された「鶴岡ファシリテーション部 おはなし会」で初対面だった、酒田市広野出身の加藤優来さんに、大沢地区・大平沢の「虫送り」のお話をしたところ、広野地区の「虫送り」が物凄いという話を伺いまして、ぜひ取材させていただきたいとお願いして実現した密着取材です。

当日、出発地点である広野コミュニティセンターに伺うと、立派な舟みこしと花梵天が。広野虫送り保存会の方々や、広野小学校6年生が一緒になって、ヨシを縄で縛って作ったものです。

▼こちらが舟みこし。

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▼こちらが花梵天。クモの巣をイメージした飾りで、花に集まる害虫をクモの巣に引っ掛けるという意味合いがあるとのこと。

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広野小学校6年生の皆さんが、近くにある広野皇大神社まで舟みこしを運びます。

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そして、到着した皇大神社

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皇大神社の本殿にて、神主さんによる神事。

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舟には、広野小学校の小学生による願い事も書かれています。

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そして、鉦と太鼓に先導されながら、舟みこしや花梵天が出発。鉦を叩いている広野小学校6年生と、鉦を持っているのは加藤優来さんのおじいちゃんである加藤一憲さん(87歳)。

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広野地区内を練り歩きます。

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舟に付いている「竹刀花」を抜き取って、地区の住民の方に渡しながら進みます。

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月山も綺麗に見える景色の中、京田川のほとりの道も通ります。

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そして終着地点は広野小学校。ここで、児童が進行する閉会行事が行われました。

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終了後は、広野コミセンでの懇親会にもかだらせで(参加させて)いただきました。

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広野地区での「虫送り」は、恐らく明治時代以前からやっているとのお話で、昭和32年(1957年)まで続いていましたが、そこから昭和57年(1982年)まで中断。しかし、広野皇大神社の氏子代表の方が先頭に立って昭和58年(1983年)に復活。それからは広野小学校の児童も参加する形で現在も盛大に開催されている行事です。

動画の最後でも加藤優来さんが語っていますが、地区のご年配の方々が元気で馬力のある方々が多く、その元気な力が子どもたちに伝わるイベントがこの「虫送り」であると。そしてそこに、広野小学校の児童やその親御さんなどが参加しながら、広野地区全体で作り上げて続けているのが素晴らしいなと思いました。

加藤優来さん、一憲さん、そして広野地区の皆さん、ありがとうございました。もっけでした!私が住んでいる大沢地区もいいところですが、広野もとってもいい地区だと思った取材でした。

この「虫送り」取材のきっかけとなった、大沢地区・大平沢での「虫送り」に密着した記事はこちらです。この「虫送り」も素晴らしいので、ぜひご覧ください。

ayateck.hatenablog.com

金属製の立像としては日本一の高さ(総高17m)を誇る「酒田大仏」が、酒田市日吉町・持地院(若草幼稚園)さある!

山形県酒田市日吉町の「良茂山 持地院」にある、金属製の立像としては日本一の総高17mを誇るという「酒田大仏」を取材。若草幼稚園の園長先生であり持地院の住職である大滝宗徳さんにお話を伺いました。


【庄内の風景。】酒田市・持地院「酒田大仏」金属製の立像としては日本一の総高17mの大仏が、酒田さある!

▼私(全長1.62m)と、酒田大仏(全長17m)を比べてみてください。このでかさ。

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初代の大仏は大正3年(1914年)に建立されたものの、第二次世界大戦の金属回収令により昭和18年(1943年)に解体。大滝さんのお父さんである先代・宗光和尚が大仏再建の悲願を叶え、2代目が建立されたのが平成4年(1992年)。以来、若草幼稚園の敷地内で園児の成長を見守りながら、酒田の街を見つめています。

▼「酒田大仏再建の歩み」の説明です。

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この酒田大仏は持地院にて無料で拝観可能。

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詳細は以下のページにてどうぞ。

▼酒田大仏(良茂山 持地院)[酒田市]|庄内コンシェルジュ

http://shonai-yamagata.com/detail/index_305.html

毎年8月23日〜25日には持地院で「森の山まつり」が開催されるとのこと。そちらの映像も以下のYouTubeで観ることできます。

youtu.be

25日の夜からの儀式「流れ灌頂」のご供養では、舟などを焼却したり、閻魔大王が登場したりと見どころ満載とのこと。一般にも公開されていますので、僕もぜひ観に行ってみたいなと思います。

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以下、酒田大仏のアクセスなどです。(庄内コンシェルジュの情報より)

酒田大仏(良茂山 持地院)

住所

〒998-0037 山形県酒田市日吉町1-4-38

参拝時間

9:00〜16:00
※団体は事前申し込み必要

駐車場

あり(25台※大型可)

拝観料

無料

問い合わせ

0234-24-1164 (良茂山 持地院)

酒田市・大沢地区にあるヤマユリが多数自生する裏山。大沢「大」文字ライト調整で山さ登り、綺麗に修正成功。

先日は、酒田市大沢地区・山添の後藤徳雄さん家の裏山に多数自生しているヤマユリを見に行きました。

その朝、私の大沢の自宅に前夜宿泊していた高校同期の親友・石川トモヨシくんと、大沢「大」文字を見ながら記念撮影。

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▼このように見事にたくさん咲いているヤマユリ

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▼独特な甘い匂いがまた良かったです。(撮影:石川トモヨシ)

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▼その動画です。

後藤徳雄さんによると、徳雄さんが子供の頃は無かったヤマユリ。裏山に生えていた杉や竹を切ったところ、いつの間にか自生するようになり、今は200本以上は生えているのではないかとのことです。

開花しているのはまだ半分ぐらいとのこと。7月末ぐらいまでが見頃とのことですので、観たい人は私・阿部彩人(090-7288-8605)までお電話でご連絡ください。

その翌日、大沢地区の山に描かれた「大」文字のライト点灯の調整へ。

▼6月に行われた「大」文字の草刈りの様子。

ayateck.hatenablog.com▼先日の「大」文字ライト設置の様子。

ayateck.hatenablog.com

▼こちらが、7月15日の「大」文字ライト点灯。

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▼いつも私に食べ物などをくださる、草刈り創始者である後藤重喜さんの奥さん・じょんざぶろのトミ子さんや、近所の92歳のおばあちゃん・ふみさんが連日大沢コミセンにいらっしゃって「大」文字を見ているのですが、日に日に他の人も観に来て人数が増えてきました。

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これでも十分綺麗なのですが、このライトの中で、1個点灯していない不良品と思われるものが発生していたのと、「大」の形が気になったので、ライト交換と調整のために山に登ることにしました。

▼交換のために準備したライト。LEDの充電式ソーラーライトです。

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今回は、朝6時から大沢「大」文字のライト交換と位置調整へ。大沢コミュニティ振興会の池田昭則会長と、大平沢の池田和晃さんと3人で山さ登りました。

▼そのライト調整の様子を動画にまとめました。

和晃さんの装備は、熊よけ用の鈴を身につけていたり、やはり山のプロという出で立ちで勉強になりました。

▼写真でもどうぞ。このような山道を登ります。

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▼「大」文字が描かれているのは、この急斜面のかなり上の方。

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▼そして、「大」文字に到達し、ライト交換と設置。

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▼ライト設置完了、そして記念撮影。

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その7月16日の夜。見事、綺麗に点灯。

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▼南の方にある君畑という集落から見た「大」文字。

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▼大沢コミセンから見た「大」文字。なんと、写真にしか写らない「逆さ大文字」が写るミラクルも。

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大沢コミセンには、じょんざぶろのトミ子さんや、92歳のおばあちゃん・ふみさんの姿も。そして、松山の生涯学習施設「里仁館」の佐藤純子さんも観にいらっしゃってました。

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▼そして、こちらはその翌日、7月17日夜の「大」文字。

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▼この日も、「逆さ大文字」が写真に写るミラクル。

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▼じょんざぶろのトミ子さんと、92歳のおばあちゃん・ふみさん。「今までで一番綺麗だの〜。見事だ〜」とおっしゃってました。

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▼大沢コミュニティ振興会の遠田清之事務局長も。

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▼この夜は太鼓の練習もあったので、その参加者の皆さんも。

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▼1個1個ライト点灯する様子を6倍速にした動画。

ということで、だんだん大沢の観光名所になりつつある、大沢「大」文字。7月末までは19時過ぎの日没後に1個1個徐々に点灯していく様子が見れますので、ぜひ大沢コミュニティセンター駐車場に観に来てください!

そして、8月18日(土)には大沢コミュニティセンターにて、ライト点灯の様子を見ながら、ライブ演奏などを楽しめる『大沢「大」文字まづり 2018』を開催します!こちらの詳細も追って発表しますので、お楽しみに!!

酒田市・大沢地区の山の「大」文字にライトを設置、点灯に成功!大沢地区の方々の行動力と実行力に感服。そして感動。

酒田市・大沢地区の大沢コミュニティセンターから見える山に草刈りで描かれた「大」文字に、ライトを設置しようという大胆不敵な計画を大沢地区の方々とともに実行。見事、点灯に成功しました!

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▼7月2日の夜、「大」文字ライト点灯の瞬間の動画です。

「大」文字のライトアップは、「大」文字の草刈り創始者の故・後藤重喜さんの念願でもあったこととのこと。先日行われた草刈りの様子は、動画と写真で以下のブログにもまとめております。

ayateck.hatenablog.com

この草刈りが完了した後日、私が大沢コミセンで「大文字のライトアップ、絶対にやった方がいいですよ!!」と言ったら、池田会長が「よし、やっが!!!」という一言で実現に向かった、このライト点灯。Amazonで1個1,600円ほどで購入したLEDのソーラーライトが23灯。日中に太陽光で充電され、日没後に自動的に点灯する形のものを設置。今回実現できたのは本当に嬉しいですし、この大沢地区の皆さんの行動力と実行力、物凄いです!

▼そのライト設置から点灯までのドキュメンタリー動画。29:07からがライト点灯の様子です。

写真でも振り返ります。まずは、先日の「大」文字草刈りの時にも駐めたスペースに車を駐車し、細い竹に固定したソーラーライトを担いで山を登ります。

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▼山の中の道なき道を進みます。

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▼草刈りの時も歩くのを苦戦した、急斜面に到達。直射日光が非常に厳しいです。

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▼ようやく、大沢コミセンが見える位置まで到達。

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▼ここから、設置作業に入ります。まずは、「大」の横棒部分をメジャーで測りながら位置を決めます。

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▼カメラに付いている平衡機で水平になっているかも確認しながらの作業。

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▼そして、横棒の部分は3メートルおきにライトを設置。

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▼下の払いの部分は、5メートルおきに設置。

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▼そして、23灯すべての設置が完了!

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▼ライト設置を実行したのは、大沢コミュニティ振興会長・ 池田昭則さん、副会長・後藤正一さん、八幡総合支所・小林和也さん、大沢コミュニティ振興会の事務局長・遠田清之さん。私は撮影を担当しました。お疲れ様でした!ありがとうございました!

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▼設置終了後、大沢コミセンに戻り、疲れ果てた様子の遠田清之事務局長。

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▼このスパイク付き長靴が大活躍でした。急斜面でも全く滑りません。ホームセンタームサシにて購入できます。

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▼大沢コミセンにて、涼み中。大沢コミュニティ振興会の池田会長(左)と後藤副会長(右)。

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▼八幡総合支所の小林さん(下)と、大沢コミセンの遠田清之事務局長(上)。

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▼朝、自宅の玄関先にあったキュウリ。袋には「おはよう あつい、がんばろう」というメモも。「大」文字の草刈り創始者である故・後藤重喜さんの奥さんである、「じょんざぶろ」のトミ子さんからのようです。お昼に味噌をつけて食べました。んめけー。

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▼そしてその夜、ライト点灯の瞬間を大沢コミセンから見守ることに。夕方ごろ、まだ点灯前の「大」文字。

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▼そして、ついに点灯!実際に「大」文字の形に見えた時、心の底から感動しました。しかし、この日は「大」の左払いの部分が若干見えづらい状態。

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翌朝の4時半から、大沢コミュニティ振興会の池田昭則会長が山まで登って、ライトの向きを調整。2日目の7月3日夜は、大沢コミセンから綺麗に「大」文字のライトが見える状態に。

▼撮影は、大沢コミュニティ振興会の池田会長。

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その夜、日没後に、ソーラーライトが徐々に1個1個点灯していく様子を動画でもどうぞ。後半は8倍速にしてます。

▼大沢コミセンに見学にいらっしゃった方も多数いらっしゃいました。

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▼以下の2枚も、撮影は大沢コミュニティ振興会の池田会長。

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まずは7月下旬ごろまでの期間限定での点灯になりますが、大沢コミュニティセンターから綺麗に見えますので、日没の19時20分ぐらい以降にお越しください!

1個1個、ライトが徐々に点灯していく様子をリアルタイムで見るのも、おもしぇ〜ものです。写真や動画よりも、生で見るともっと綺麗です!ご覧になりたい方は大沢コミュニティセンター(山形県酒田市大蕨二タ子213)にいらしてください!地図は以下になります。

せば、まず。

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ayateck.hatenablog.com

酒田市・大沢地区の大平沢にて伝承行事「虫送り」と「百万遍念仏」に密着。続けていくのは大変。やめるのは簡単。でも、強い意志で継承する人達。

山形県庄内地方では、農作物につく害虫を追い払い、その年の豊作を祈願する「虫送り」という呪術的行事が行われている地区があります。酒田市の大沢地区内の各自治会でも6月前後に行われておりますが、神主さん(たよさま)を呼ばずに呑み会だけになっているところも多くなっています。

そんな中、大沢地区の大平沢では、たよさまも呼んで、神社での儀式の後に地区内をお祓いしながら練り歩くなど、しっかりとした形で行われておりました。

その、6月17日に行われた大平沢での「虫送り」の様子を取材して動画にまとめましたのでご覧ください。


【庄内の風景。】伝承行事「虫送り」@酒田市・大沢地区 大平沢八幡神社〜大平沢地区内

以下、写真でも振り返ります。

▼こちらが大平沢の地区内にある「大平沢八幡神社」の入り口。神社は81段の階段の上にあります。

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▼神社内にて、神主さん(たよさま)の小野さんによる神事。

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その後、階段を下って、地区の人が鉦と太鼓を叩き、神主さんがお祓いをしながら、地区内を練り歩きます。

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▼最後は、荒瀬川のほとりにてお祓いをして終了。

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▼終了後は、取材にお誘いくださった大平沢在住の池田和晃さんや、大平沢自治会長・遠田修さん、大平沢八幡神社の氏子総代・遠田俊行さんと一緒に自治会館で呑みまして、だいぶ盛り上がりました。

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その1週間後の週末、同じ大平沢にて「百万遍念仏」という伝承行事が行われるということで池田和晃さんからお誘いいただきまして、こちらも取材しました。

大平沢在住の女性が10人ほど集まって、「南無阿弥陀仏」にメロディーをつけた念仏を3箇所の場所で唱えてご先祖様への追善や祈祷を行う行事です。

▼まずは、動画でその様子をどうぞ。

以下、写真でも振り返ります。

夜18時に、大平沢八幡神社の前に集まる、大平沢在住の女性の方々。

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ここが1箇所目で、「南無阿弥陀仏」の1コーラスを3サイクル唱えます。その後、「南無阿弥陀仏」のメロディーを唱えながら2箇所目へ移動。

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▼山の方の道も通って移動。

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▼こちらが2箇所目。

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▼最後の3箇所目は、お墓の前。

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そして、終了。89歳の遠田乙女さんが先頭に立っていましたが、次の世代に受け継いで行く気持ちを他の人たちに話しているのが印象的でした。

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以下、百万遍念仏の取材にお誘いくださった、大平沢在住・池田和晃さんの解説です。

百万遍念仏とは自身の往生、故人ヘの追善、各種の祈祷を目的として念仏を百回唱えるとあります。
以前、大平沢では7/1を目処に三日間おこなわれていましたが、長老婦人の遠田乙女さんに聞くと近年は、6月の四周目の土日の二日間にしているということです。
大平沢では流行病、除災として代々導かれ受け継がれて今日まで至っています。南無阿弥陀仏を1サイクルとして3回続けます、乙女さんからは婦人方にこの行事は先代婦人方から受け継がれて来たので百万遍念仏を覚えて頂いて、絶対無くしてはならないので続けてくださいと、力強い教えがありましたね。

▼終了後は、大平沢の自治会館にて、先日の虫送りで取材させていただいたお三方とお酒を飲みながら改めてお話を伺うなど。

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▼昭和初期の百万遍念仏の写真などもありました。

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大平沢の2つの伝承行事を取材して、役員のお三方にもお話を伺って思ったことは、こういう行事を続けていくのは大変なことで、やめた方が楽だし、やめてしまうのは簡単なことだということ。

「虫送り」に関しても、たよさまを呼ぶことをやめて飲み会だけになっている地区には、その地区なりのやむを得ない事情があったんだと思うんです。各地区の中心メンバーの皆さんの高齢化も進んでおり、中心になって動ける人達の人数も少なくなってきている現状もあります。

でも、「続けなければいけない」という「重し」になっている人が大平沢にはいて、その中心には、「この地区から戦争に行って亡くなった人が1人もいなかった」ことで大層ご利益のある神社だと言い伝えられている大平沢八幡神社の存在があること。それらが、今でもこのように伝承行事をしっかりと続けている根源にあるのだということがわかりました。

▼ということで、【庄内の風景。】シリーズの動画です。

今回、大平沢の「虫送り」や「百万遍念仏」を映像に撮って、大沢地区の大平沢以外の集落に住む方々にもお見せしたところ、ご自分の住んでいる集落が属する自治会以外の行事の様子を見ることが初めてだという人ばかりでした。

大沢地区以外の地域に、大平沢での伝承行事の様子を発信しようと思って取材したわけですが、思いがけず、大沢地区内の方々にも興味深い内容の映像になったというのが、面白いなあと思いましたし、意味のある取材になったと思います。

また、先日たまたま知り合った酒田市・広野地区出身の加藤優来さんにこの大平沢の「虫送り」のお話をしたところ、広野地区は「虫送り」の聖地のような場所で、かなり盛大に開催されているとのことを伺い、その広野の「虫送り」も後日取材しました。その様子も動画にまとめて今後アップいたしますので、お楽しみに。

ちなみに、これも偶然だったのですが、大平沢の自治会長・遠田修さんは婿入りで大平沢に移住してきたわけなのですが、なんと、生まれが広野地区だとのこと。修さんが住んでいた当時は、広野での「虫送り」は開催されていなかった時期だとのことでした。そのようなミラクルなつながりも、酒田ならでは。いや〜、庄内、おもしぇの〜。

せば、まず。

酒田でサッカーW杯日本代表を皆で応援するイベント!第2戦は大沢地区の私の自宅、第3戦は平田地域・田沢コミセンで開催します。

山形県酒田市でサッカーW杯日本代表を皆で応援する企画が、グループリーグの全3戦で行われております。

第1戦の6/19(火)日本 vs コロンビア戦の応援イベントは、酒田市新橋のインキュベーション施設「LIGHTHOUSE」にて行われました。

まさかまさかの展開で、日本勝利の瞬間の動画です。

いや〜盛り上がりました!やっぱり、大勢で応援するのは、いいものです。

私はドイツW杯の時の茂庭選手の代表ユニフォームで参加。

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個人的には、大会直前のハリルホジッチ監督の解任には私は否定的でして、あのタイミングでの日本サッカー協会の決断が正しかったとは決して思いません。でも、あの状況からコロンビア戦での勝利まで持ってきた、西野監督と日本代表の選手の皆さんのプロフェッショナリズムとメンタルは、物凄すぎると思います。そして、コロンビア戦で見せてくれた日本代表の戦いぶりには、心から感動しました。

グループリーグ突破がかかる大事な大事な第2戦、日本 vs セネガル戦の応援イベントは、6/24(日)深夜に、なんと酒田市・大沢地区にある以下のでかすぎる私の自宅(空き家となっていた1軒屋をお借りしております)にて開催されます!

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その応援イベント概要は以下になります。

第2戦 6/24(日) 開場:21時 日本 vs セネガル(試合開始:24時〜)

会場:大沢地区・阿部彩人自宅(酒田市大蕨字下黒沢)
※駐車場所:大沢コミュニティセンター(酒田市大蕨字二タ子213)
参加費:無料(※先着10名様、飲食物はお持込下さい!宿泊ご希望者は寝袋か布団をご持参下さい!)
参加申込:阿部彩人まで(ayateck@gmail.com TEL 090-7288-8605

ぜひ、我が家にて一緒に日本代表を応援しましょう!

第3戦の6/28(木) 日本 vs ポーランド戦は、以下になります。

第3戦 6/28(木) 開場:22時 日本 vs ポーランド(試合開始:23時〜)

会場:酒田市平田地域・田沢コミュニティーセンター(酒田市田沢字道ノ外105)
参加費:無料(※飲食物はお持込下さい!宿泊ご希望者は寝袋か布団をご持参下さい!)
参加申込:阿部彩人まで(ayateck@gmail.com TEL 090-7288-8605
※ごみはお持ち帰りいただく形になります。

ぜひ、皆さんで一緒に応援しましょう!!

酒田市・大沢地区の山には、Google Mapsの航空写真でも見える「大」文字がある。その草刈りに密着。翌日の大沢地区大運動会で、その「大」文字が綺麗に映えた。

私が地域おこし協力隊として拠点にしている、山形県酒田市・大沢地区の山には、Google Mapsの航空写真やGoogle Earthでもはっきりと確認できる「大」文字があります。

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⇒Google Mapsの「大」文字の航空写真はこちら。

⇒Google Earthで見える「大」文字はこちら。

これは、大沢地区でこの山の土地を所有する後藤重喜さんが、2004年に、大沢小学校(2009年に閉校して八幡小学校に統合)の児童たちを激励するために、個人的に草刈りをして描いたものとのこと。

▼2004年6月8日の山形新聞記事。

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▼2004年9月25日の山形新聞記事。

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▼2005年6月10日の山形新聞記事。

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▼2009年3月25日の山形新聞記事。

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後藤重喜さんは、2012年に残念ながら亡くなってしまいますが、重喜さんが亡くなる前に草刈りを頼まれた、大沢地区の君畑集落に住む遠田君雄さんが、現在は年に3回草刈りを行っています。その草刈りに密着して動画にまとめましたのでご覧ください。


【庄内の風景。】山に描かれた「大」文字の草刈り。酒田市・大沢コミュニティセンターから見える山にて。

写真でも草刈りの様子を振り返ります。

▼こちらが草刈り直前のBefore写真。「大」文字の部分にも草が生えて緑色になっています。

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いつもは遠田君雄さんが1人でいつの間にか行っている草刈りですが、今回は、大沢コミュニティ振興会の池田昭則会長と後藤正一副会長(私の自宅の大家さん)の2人も加勢。

▼朝、集合場所に集まり、草刈り機談義をする会長と副会長。

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▼遠田君雄さんの車に付いて山の中へと向かいます。

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▼駐車場所のスペースに到着。

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▼「大」文字までの道のりも草を刈りながら進みます。

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▼このような山道の中を登ります。

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▼そして見えてきた急斜面。

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▼ここから「大」文字の場所までもまだ道のりは長く、草を刈りながら進みます。

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▼途中、クマが休んだと思われる跡も発見。

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▼そして、ようやく「大」の右払いの場所に到達。

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▼「大」文字の交差部分まで辿り着くと、下に大沢コミュニティセンターが見えます。

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▼どんどん進む草刈り。

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急斜面は、30度を超える角度とのこと。写真で見るよりも体感としてはかなり急で、立っているのがやっとという感じ。

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▼大沢コミュニティセンターにいる遠田清之事務局長に、電話で「大」文字の見栄えを確認する池田会長。

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そして、問題ないとのOKをいただき、草刈りは完了。草刈りをした3人で記念撮影。

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▼その様子を大沢コミュニティセンターからも撮影しており、こんな感じ。

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▼私も入って自撮り撮影。

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▼帰り道、ミズがたくさん生えている箇所があり、採っていただきました。

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▼そして、翌日の大沢地区大運動会の開会式で池田会長のご挨拶。「大」文字が綺麗に見えます。

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▼そのご挨拶の途中、私をご紹介いただきまして私からも一言。

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▼ラジオ体操第一は、まさかの庄内弁バージョン。


ラジオ体操第一(音声:庄内弁バージョン) 2018/06/03 山形県酒田市・大沢地区大運動会にて

▼私は用具係にもなっておりました。

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私は居住地である第3ブロック(双葉・二タ子地区)の一員としてほぼ全種目に出場。

▼一般男子100mは、自己申告タイムにいかに近いかで順位が決まります。私は着順で4位でしたが、自己申告タイムに最も近かったため、第1位になりました。

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しかし、この100mで私の太ももはほぼ肉離れ寸前のような状態に。何とか残りの種目にも出場します。

▼小学生のマリ入れ。「大」文字が山に映えます。

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▼昼休み、大沢地区の自治会長の皆さん12人と一緒に昼食。

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▼昼食後、一斉に昼寝をする自治会長の皆さん。

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▼第3ブロックのテントから見た「大」文字。

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▼「楽あれば苦あり」という、ラムネを一気飲みした後に後ろ向きでひた走る競技。

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▼そして、おそらく山形県庄内地方のローカル競技である「貯蓄競争」。色水を汲んで瓶に貯めてリレーをし、一番早く瓶がいっぱいになった組が優勝という競争です。その様子を動画でどうぞ。

一般男女混合400mリレーでは、3走として出場して第3ブロックは第3位に。2走の女性がなんと酒田東高陸上部出身の後輩で、酒東陸上部OBOGのバトンリレーだったというミラクルも。

合計点数の結果は、第1ブロック(山添地区)が優勝、第3ブロックは準優勝。

▼一般男子100mで申告タイムに一番近かったため、第1位で表彰されました。

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賞状とメダルをもらうのなんて、いつぶりでしょうか。嬉しかったです。

そして終了後は、第3ブロックの反省会会場である双葉公民館へ。

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▼ビールサーバーからセルフでビールを注ぐスタイル。

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▼同じブロックである遠田君雄さんが持ってきてくださった、IWC日本酒部門でも受賞した麓井酒造の「フモトヰ 純米吟醸 山田錦」。

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ピースサインを送る、遠田君雄さん。んめ〜酒を呑みながら、「大」文字についても含め、一緒に色んなことを語りました。

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大沢地区の皆さんが団結し、ほどよくゆる〜ぐ、大人も子どもも頑張った、いい運動会でした。そして、そこにあった「大」文字は、大沢地区の皆さんの心の拠り所として、とても大切な存在なんだなあ〜と改めて感じました。

▼ということで、「大」文字の草刈りに密着した動画や、大沢地区の田植えに密着した動画などの「庄内の風景。」シリーズはこちらから。ぜひご覧ください。

せば、まず。