ayateck Local Stories

山形県酒田市の地域おこし協力隊・阿部彩人が、ローカルにある面白いものを、過去から現在そして未来へと続くストーリーを紐解きながらお届けするブログ。

わらび採り人生初体験。下処理とアク抜きの方法を実家の母から伝授。いただいた孟宗で孟宗汁を作るなど。

山形県酒田市の地域おこし協力隊、阿部彩人(@ayateck)です。

本日は、大沢コミュニティ振興会の池田会長にお誘いいただきまして、人生初体験の、わらび採りに行ってきました。場所の詳細は非公開ですが、以下のように一面にわらびがたくさん生えている場所。

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▼一緒にいらしていた、大沢コミュニティ振興会・副会長の後藤さん(大家さん)と一緒に、わらびを採る、採る、採る。

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▼わずか10分ほどで、こんなに採れました。

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▼わらびの一部を酒田市漆曽根の実家に持っていったついでに、わらびの下処理とアク抜きの方法を実家の母から聞いてみました。その動画です。


わらびの下処理とアク抜きの方法を実家の母から伝授される。

その手順は、以下の通りです。

▼わらびの下処理とアク抜きの手順
①わらびの上と下をぽきっと折る
②鍋にたっぷりの水を沸かす
③沸騰したら、水1リットルあたり重曹5gを入れて、わらびを入れて、すぐに火を止める
④そのまま一晩おく(鍋の蓋は閉めない)
⑤一晩おいた翌朝に、わらびを水洗いする

ということで、大沢の自宅に戻って、その手順にてわらびの下処理とアク抜きを実行。

▼わらびには蟻がたくさん付いていたので、玄関先で新聞紙に置いておき、蟻がいなくなったぐらいのタイミングで、わらびの上と下をぽきっと折る下処理を敢行。

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▼下処理をしたわらび。

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▼そして、大きめの鍋にたっぷり水を入れて沸騰させたあと、重曹とわらびを入れて火を止め、一晩このまま置きます。

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さあ、きちんとアク抜きは成功しているのでしょうか。明日の朝が楽しみです。

昨日は、大沢コミュニティセンター事務局スタッフの後藤さんから孟宗竹をいただきました。もっけでした!

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こちらも、もろもろの下処理をして瓶詰めにして保存。

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▼今夜は、こちらの孟宗で孟宗汁にしました。

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▼今夜の晩御飯。実家や大叔母さんからもらったおかずと一緒に。んめけ〜。

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▼ちなみに、ご飯にかけているのは、大沢コミュニティ振興会の池田会長からいただいた、わらびのタタキです。山椒で味付けされていて、ご飯にめちゃくちゃ合って美味いです。

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毎日、お弁当を作って、夜も自炊してという生活にもだんだん慣れてきました。大沢での生活、この時期は山菜尽くしで、毎日美味しい山菜が食べられるのが、ほんと嬉しいですの〜。

せば、まず。

本家「そんざぶろ」からいただいたミズ、漆曽根から見えた夕焼け、初ドローン操縦@大沢コミセンで壁に2回激突、大沢地区の小学生による大沢清流太鼓の練習。

5月28日は、本家「そんざぶろ」からいただいたミズのたたきを漆曽根の実家でうまうまと食べたり、実家近くから見えた夕焼けが綺麗だったり。5月29日は、1万2000円で小型ドローンを購入して大沢コミセンの体育館で飛ばしたら壁に2回激突したり、大沢地区の小学生による大沢清流太鼓の練習を見学したり。

今週末にある大沢地区大運動会に向けての練習もやってまして、100mを走ってみたところ、16秒台ぐらいまでは出せる状態になってきました。最低でも15秒台は目指します。

2018年5月28日

本家「そんざぶろ」からいただいたミズのたたきを漆曽根の実家でうまうまと食べる。

5月28日は、先日屋号の話を伺った、本家である「そんざぶろ」の優(ゆたか)さんから、分家である漆曽根の実家がミズをいただいたとのことで、実家にミズのたたきなどのご飯を食べに行きました。

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▼こちらがミズのたたきを乗せたご飯。んめけ〜!!!

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漆曽根の実家近くから見えた夕焼けがめちゃくちゃ綺麗。

その日の日没前、漆曽根の実家近くから見えた夕焼け。めちゃくちゃ綺麗でした。

▼ちなみにこの砂利道は、庄内弁ドラマ「んめちゃ!」第2話のロケ地でもあります。

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夕焼けを撮影している廃品回収業者のトラックの人と、私の父。

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鳥海山庄内平野の田園風景も美しくて、いい季節ですの。

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そして、大沢の自宅は、引っ越してから1ヶ月にしてようやく光回線の工事が完了し、インターネットが開通。

▼エアコンの差込口から伸びる光ケーブル。

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この1ヶ月、ず〜っとドコモのスマホテザリングでPCを使用していたのですが、やっと自由にブログをアップできます。

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2018年5月29日

朝ランの記録。100mは16秒台まで戻ってきた。

▼5月29日。本日の朝ランはこんな感じ。まだ、2kmでバテてしまって限界です。

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100mは2本走りまして、1本目はストップウォッチのストップが上手くいきませんでしたがおそらく16秒台、2本目は17秒66でした。6月3日の大運動会までに、15秒台もがんばれば出せるようになるかの〜。

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初ドローン操縦@大沢コミセン体育館で壁に2回激突。その動画も。夕方は孟宗汁を作る。

大沢地区などで、ドローンで撮影したい風景が色々あるので、Holy Stoneのドローン「HS200」を1万2000円で購入。

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▼思ったより小さくて軽いです。

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▼大沢コミセン(旧・大沢小学校)の体育館で試しに飛ばしてみることに。

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▼初操縦の様子を、大沢コミュニティ振興会の池田会長が撮影してくださいました。

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そしたら、誤動作して壁に2回激突。

▼その様子の動画です。ワイプ内がドローンから撮影した映像。

とりあえず機体は無事のようで良かったのですが、外で飛ばす前に、もうちょっと操縦の練習をします笑。

夕方、大沢の自宅に帰宅したら、近所のおばあちゃんが、ミズやカブや人参の浅漬けを持ってきてくださいました。

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引っ越しした時にご挨拶に行った際、「しんぺしねぐ(心配しなく)っていい。こごらへんさは(ここらへんには)、おっかね(恐い)人なの、誰もいねがら。」という声をかけてくれた、一人暮らしのおばあちゃん。

引っ越した当初は、妻と別れての田舎での一人暮らしには不安や寂しさもありましたが、大沢地区の人たちがとってもあったかい人たちばかりなので、寂しいことなんか全くなく、楽しく暮らしています。

▼大家さんからいただいた孟宗で、孟宗汁も作ってみました。この夜の晩御飯。

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▼孟宗汁。我ながら、んめけ〜!

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大沢地区の小学生による大沢清流太鼓の練習。その動画も。

その夜は、大沢コミセンの体育館で毎週火曜夜に行われている、大沢地区の小学生たちによる大沢清流太鼓の練習。

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▼大沢コミセン事務局の後藤さんが、家で飼っているコーギー犬のゴンを散歩に連れてきていらっしゃいました。小学生たちも興味津々。

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▼犬のゴンは、まだ1歳とのこと。かわいいですの〜。

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大沢清流太鼓の小学生たち。8月の夏祭りに向けて、皆がんばって練習してます!

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大沢清流太鼓の練習の模様動画です。

酒田、大沢での生活、毎日色んなことがあって、楽しく暮らしております。

せば、まず。

▼「そんざぶろ」など、漆曽根1区の屋号や通称のお話をまとめた記事はこちら。

ayateck.hatenablog.com

大沢地区大運動会準備、50ccのカートが先導する酒田市やわたロードレースの模様、「山添 土曜クラブ」呑み会、やまゆりが数百本も自生する裏山、「DO IT 2018」準備、酒田hopeでの無料イベント「ROAD TO DO IT」。

山形県酒田市の地域おこし協力隊、阿部彩人(@ayateck)です。

先週末の土日は、以下の通り様々なことがございましたので目次も作りました。

5月26日(土)

大沢地区大運動会に向けたグラウンド整備。

6月3日(日)に大沢コミュニティセンター(旧・大沢小学校)のグラウンドで開催される、大沢地区大運動会。地区在住の皆さんが一同に会する一大イベントです。それに向けたグラウンド整備が5月26日(土)の早朝に行われました。

朝6時集合だったので行ってみると、すでに大沢地区の方々が大勢グラウンドの整備中。朝5時ぐらいから多数の方々がいらっしゃっていて、整備を始めていたようです。

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そして、早くも朝6時半ぐらいで作業は終了しまして、集合&解散。

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私は草むしりを3mぐらいしかしてませんでしたが、終わってしまいました。大沢地区の方々の運動会に対する気持ちや、地区に対する意識の強さに改めて感銘を受けました。

▼こちらは、大沢コミュニティ振興会の副会長で大家さんでもある後藤さんからいただいた瓶詰めの孟宗と、会長の池田さんからいただいた、孟宗から作られたメンマ。こうやって、美味しいものをたくさんいただけるのも、とても嬉しいです。美味しくいただいております。

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先導車は50ccのカート!80名を超える選手が健脚を競った、酒田市「やわたロードレース」の模様。

その後、朝8時より「第33回 八幡体育祭 12th やわたロードレース」へ。八幡タウンセンター・八幡体育館前を発着とするコース。今回は、自分自身は走らないのですが、写真撮影などをさせていただきました。

開会式の様子。今回は、八幡地域の内外から88名の方がエントリー。10キロの部と3キロの部に分かれて健脚を競います。

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酒田市の他にも、遊佐町鶴岡市三川町尾花沢市秋田県など様々なところに在住するランナーの皆さんが参加しました。

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▼選手宣誓は、八幡の一條地区にご実家がある小野景子さん。「庄内ゆるRUN」のメンバーとしても走られている方です。

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▼そして、レンタカート庄内酒田市常禅寺)の堀さんが所有する、F-CARTという公道を走れる50ccカートが4台到着。

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この50ccカートが、今回のロードレースの先導と最終走者の後ろを走ります。

▼カートにてスタート地点に移動し、スタンバイする堀さん。

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▼朝9時半ごろ、10キロの部の選手達が八幡タウンセンター前よりスタート。

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▼日向地区の地域おこし協力隊・庄司和樹くんは、昨年のやわたロードレースでは10キロ完走していたのですが、今回は腰を痛めているということで出走できず、写真撮影。

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▼堀さんの50ccカートが、10キロの部の選手を先導して走っていきます。

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▼そして、途中5kmの折り返し地点は、私の勤務地でもある大沢コミュニティセンター前。50ccカートに先導されて先頭の石堂貴浩選手が折り返し地点を通過する様子を、動画で撮影しました。

▼「庄内ゆるRUN」のメンバーでもある、阿部賢一さんと伊藤雄紀さんも折り返しを通過。

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▼選手宣誓をされた、小野景子さんも通過。

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その後、ゴール地点の八幡体育館前に急いで向かったのですが、男子上位の方々のゴールには間に合わず・・・。

▼小野さんは10キロ一般女子の3位でゴールイン。

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▼レース終了後、完走された選手の皆さんが、カートに試乗する光景が続出。

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▼そして、閉会式へ。こちらは上位入賞者に贈呈される鳥海高原ヨーグルト。

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▼50ccカートで10キロの部と3キロの部を先導したお二人も閉会式を見守ります。

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▼一般男子10キロの表彰。1位は折り返し地点をトップで通過していた石堂貴浩さん(記録:37分52秒)。2位は「庄内ゆるRUN」の阿部賢一さん(39分35秒)。3位は茂木泰さん(39分45秒)。4位は「庄内ゆるRUN」の伊藤雄紀さん(40分11秒)。「庄内ゆるRUN」のメンバーの皆さんは、男女とも全員が入賞されたとのこと。

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下は小学1年生から、上は82歳の方まで、老若男女83名の方々が完走されたとのこと。ほどよくゆる〜ぐ、天気にも恵まれてとてもいいロードレースでした。50ccのカートが先導を務めるという、世界でも唯一のロードレースではないでしょうか。来年は私も出場できるように、トレーニングがんばります。まずは、「庄内ゆるRUN」に参加してみたいと考えております。

その後、漆曽根の実家に帰ってアスパラガスをもらったり。

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鳥海山も綺麗に見えました。

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八幡タウンセンターで行われた、やわたロードレースの反省会にも参加。八幡の「安倍鮮魚店」のオードブル、んめがったです!

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大沢地区の山添自治会館にて「山添 土曜クラブ」呑み会。

その夜は、大家さんの後藤正一さん(大沢コミュニティ振興会 副会長)にお誘いいただきまして、大沢地区の山添自治会館で毎月最終土曜日に開催されている「山添 土曜クラブ」の呑み会へ。山添の一部である吉の沢という集落の人たちが中心となり、昭和58年(1983年)からずっと続けている呑み会とのこと。

▼下青沢の山添に掲示されている「土曜クラブ」の看板。

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「今、あなたは何から始めますか!! まず あづばろぜ(集まろうぜ)、しゃべろぜ(喋ろうぜ)、ようし やろぜ(やろうぜ)」

『集まる⇒話す⇒実行』という、「おらだの掛け声」だそうです。国道344号線沿いにあるので、良く目立ちます。場所はこちらのあたりです。

▼「土曜クラブ」のメンバーは全部で12名。今回は、私も入れて8名の方々が参加。会場の山添自治会館は、神棚もある立派な会館で、参加者の皆さんは最初に神棚で拝んでから会に参加されていました。

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▼持ち回りで、幹事の人がおつまみとなる食べ物を用意。んめものいっぱいです。左下のワラビも、ものすごぐ、んめけ〜。

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▼「人のため 地域のために 働ける人となれ」。名言です。

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▼地域の防災のために作られた、五台ため池の氾濫区域想定図。

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▼歴史の古そうな書。「力いっぱい耕せば、多くの収穫がある」という意味合いだそうです。

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大沢地区のような中山間地域酒田市内の各地域でも、なかなか地区の人たちが定期的に集まる会は無いところが多いようです。そのような中、こうやって月に1回必ず集まって呑むという機会を途絶えさせず続けているというのは凄いことだと思います。

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日本酒もたくさん呑みまして、とっても盛り上がりました。

▼この「山添 土曜クラブ」については、今回の会にも参加されていた後藤作太さんが、「大沢だより」の平成26年10月1日号に以下のように寄稿されています。

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今回の呑み会で知り合った、山添にお住まいである後藤徳雄さんの家の裏山に、やまゆりがたくさん自生しているとのことで、翌朝見に行かせていただくことになりました。

5月27日(日)

やまゆりが数百本も自生する裏山を見学。

ということで、5月27日は、朝から後藤徳雄さんの家へ。裏山へ行くと、何百本というやまゆりが自生していました。

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▼こちらが、やまゆり。

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▼後藤徳雄さん。7月になると、このやまゆりが一斉に開花するとのことで、大層見事な景観になるそうです。その時期に、もう一度訪問させていただこうと思います。

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動画でも撮っておりますので、後日アップさせていただきます。

19年ぶりに走ることを再開したら、100mのタイムが驚愕の遅タイムだった件。

さて、大沢地区大運動会に向けて、19年ぶりに走ることを再開しました。中学・高校時代に陸上部で長距離走者だった私ですが、さすがに19年間のブランクは大きく、現状は1kmぐらいでバテてしまう状況。徐々に距離伸ばしつつ来週末の大沢地区運動会に向けて、継続してがんばってます。

▼ナイキの「Nike+ Run Club」というアプリで、本日のランのタイムと距離を計測。

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2kmが限界でした・・・。1km5分ペースでもかなりきつかったです。

で、運動会で100m走とリレーに出場することになりそうですので、全力で100mを走ってみたところ、以下のような驚愕の遅タイム。

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確か、母校である北平田小学校の1年生の100m記録が18秒台だったので、正直、小学1年生レベルのタイムです。高校の時は12秒台で走ってたわけですが、やはりブランクの大きさを感じます。何とか運動会までに16秒台までには持っていきたいところ。がんばります。

▼自宅の玄関を出たところにある、何かしらの巣。池田会長に写真を見せたところ、どうやらツバメの巣ではないかとのことです。

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▼ですが、気になるので、心苦しいのですが取り除くことに。

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▼このように、土でできている巣のようでした。

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6月9日開催「DO IT 2018」会場準備@酒田グリーンシステム

6月9日に酒田グリーンシステムの倉庫などで開催されるDIYフェス「DO IT 2018」。庄内在住の若者たちが中心となって、会場準備を進めております。

▼この日は、「梁山泊ステージ」となる倉庫にて、天井に「ガーランド」と「ヒンメリ」という装飾を吊るす作業など。

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▼こちらが「ヒンメリ」。ストローを使用して作られています。

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▼こちらが「ガーランド」。雑誌の切り抜きを使用しています。

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▼作業完了後の様子。ここに梁山泊ステージが組み上がります。いい空間になりそう!

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▼そして、廃品を使用して作られた巨神兵「DO IT 太郎(仮)」。

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▼頭の部分ももう少しで完成するとのこと。

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▼両腕も、最後に取り付けます。

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「DO IT 太郎(仮)」は、正式な名前を募集中とのことですので、名前の案をDO IT オフィシャルTwitter DOIT2018official (@doit_yamagata) | Twitter までリプライでお寄せください!

twitter.com

DO IT 2018まであと2週間を切りました。

チケットも絶賛発売中ですので、ぜひご購入ください!

▼出演アーティストなどはオフィシャルサイト( http://doit-yamagata.jp/ )にて。

doit-yamagata.jp

▼DOIT2018チケット発売中!

イープラス
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002253549P0030001

他、東北各地販売協力店にて!
http://doit-yamagata.jp/ticket/

漆曽根の実家にて、鳥海山が綺麗。笹竹汁をいただくなど。

「DO IT 2018」の準備作業終了後、母から「産直たわわでササダケ、ゲット。たけのこ汁が出来てます。食べによらねが?」とのLINE。夕方から漆曽根の実家に寄って、晩御飯をいただくことに。

実家に帰ると、犬のマロ(本名:阿部仲麻呂)がこの状態。

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▼実家から見える鳥海山。晴れてて綺麗でした!山の下の方は、だいぶグリーン色になってきています。

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▼そして、実家の晩御飯。塩納豆ごはんに、笹竹汁、肉団子、ミズの炒めものなど。どれも、んめけ〜!!!

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酒田hopeで開催の無料イベント「ROAD TO DO IT」が最高でした。

5月27日の夜は、酒田hopeで開催の無料イベント「ROAD TO DO IT」へ。
酒田のバンドである、FRIDAYZとDOLIPULEの2マン。酒田にUターンで戻ってきてから、初めてFRIDAYZのライブを観ました。東京でのFRIDAYZのライブも何度も観てきて素晴らしかったわけですが、酒田で庄内の人たちと見るFRIDAYZ、やっぱり最高でした。DOLIPUREのライブも、いがったな〜。無料イベントとは言え、めちゃくちゃお客さんも入ってて、皆が悦楽している光景が素敵すぎました。いい夜でした。

▼DOLIPULEのライブ。

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▼FRIDAYZのライブ。

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▼ANCHOR阿部さん撮影の写真。Twitterより。

ここからの延長線上にある、6/9開催の「DO IT 2018」。FRIDAYZの健太くんが「DO IT太郎(仮)」のことを「壮大な遊び」と言ってましたが、イベント制作会社などの力は全く借りず、地元在住の人たちが大変な思いをしながらも全力で楽しみながら作るフェス。絶対成功させましょう。

FRIDAYZがDO ITに向けて作った新曲『手の鳴る方へ』のMVも公開。酒田そして山形が世界に誇るべきバンド。ぜひご覧ください。


FRIDAYZ「手の鳴る方へ」 Music video

いづでも、行こうと思えばhopeやMUSIC FACTORYに行ける喜び。そして、「DO IT」の準備にスタッフとして正面切って協力できる喜び。改めて、酒田さ帰ってきて、いがったな〜ど思います。いや〜ほんと、楽しいわ、庄内。

せば、まず。

【協力隊日記】大沢コミセンにて高齢者「安全教室」、八幡小学校「伝統文化クラブ」、大沢地区・地域づくり作業部会、旧・大沢小グラウンドのポールのロープ交換。

山形県酒田市の地域おこし協力隊、阿部彩人(@ayateck)です。

先日5月23日は、大沢コミュニティセンターにて「高齢者の安全教室」。大沢地区の高齢者の皆さんが多数参加。八幡駐在所の渡部さんにお越しいただきまして、交通安全や嘘電話詐欺防止のDVDを見たり、終わった後には宴会も。

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大沢地区の高齢者の方々はとっても元気で、宴会もかなり盛り上がっておりました。

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▼ちなみに、大沢コミセンには、雨漏りで鍾乳石みたいなものが出来ています。

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そのうち、この鍾乳石によってここが観光地化するかも知れませんの。

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その後、八幡小学校で、クラブ活動として「伝統文化クラブ」があるとのことで池田近さんからお誘いいただきまして、取材も兼ねて見学しに行きました。

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6人の児童が参加しておりまして、最終的には獅子舞を発表するために、笛、太鼓、獅子舞というパートに分かれて練習をする方向で、今日はまず笛をふけるようになる練習。

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▼笛を教えているのは、八幡地域に在住の村上さん。

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▼この笛は、普通に買うと7〜8万円するとのことですが、日向地区の福山で、竹を使って作られたものだとのことです。

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私も笛を吹いてみましたが、なかなか音が鳴らず、難しいものですね。

▼男子陣は獅子舞を希望のようで、最後にレクチャーを受けていました。

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クラブでこのような地元の伝統文化が学べるというのは、素晴らしい取り組みですの。

▼八幡小学校にあった、「くまにあったら!!」という手作り冊子。

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▼くまに会ったら、「大声をださない」

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▼「あわてて走ってにげない」

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▼「あぶないところをひとりであるかない」

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などなど、熊に会った時の注意事項がいろいろ書かれている冊子。勉強になります。

5月24日夜は、大沢地区・地域づくり推進モデル事業の第1回作業部会が行われました。自治部会、環境衛生部会、社会福祉部会、教育文化部会という4つの部会に分かれての協議。

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私は自治部会に参加しまして、世代間交流の推進や、地域資源の調査・研究と発信・活用、地域の安心・安全を守る施策などについて、取組内容や行動領域を話し合いました。

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具体的な活動案も含め、かなり活発な議論が展開されて、これからの大沢地区を真剣に考える非常に密度の濃い時間になりました。今後も、大沢地区に住むことが「わぐわぐ」するような地域づくりを、住民の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

そして5月25日は、旧・大沢小グラウンドにある2本のポールのロープを交換。

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大沢コミュニティ振興会の池田会長いわく、旧・大沢小学校時代からおそらく1度も交換したことが無いロープとのこと。しかし、老朽化で切れてしまっていたため、30年以上ぶりに新品のロープに替えることになりました。

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▼このように、新旧2本のロープを、ビニールのチューブに通します。

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▼火でビニールを溶かし、2本をつなげます。

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▼つなげたロープを引っ張って回します。

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古いロープを切って外し、新しいロープのみの状態にして固定します。

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▼これが古いロープ。30年以上の錆びが。

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▼このように、歴史を感じる錆びです。

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ということで、2本のポールのロープが新しくなりました。これで6月3日の大沢地区運動会も無事に迎えられそうです。

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▼ロープ交換の様子を動画にまとめてYouTubeにアップしました。ご覧ください。


【庄内の風景。】酒田市 旧・大沢小学校グラウンドにて30年以上ぶりとなるポールのロープ交換

せば、まず。

【協力隊日記】旧・大沢小グラウンドでの苔刈り。大沢コミセンに眠る歴史資源。産直ホワイトハウスと夕焼けと鳥海山。孟宗で作られたメンマを食すなど。

山形県酒田市の地域おこし協力隊、阿部彩人(@ayateck)です。

6月3日には、大沢コミュニティセンター(旧・大沢小学校)のグラウンドで地区運動会が開催されます。

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それに向けて、大沢コミュニティ振興会の副会長である後藤正一さんが、グラウンドで「苔刈り」を行っていましたので密着してみました。

▼後藤正一さん(私の自宅の大家さんでもあります)。

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苔刈りに使用しているのは、後藤さんが草刈り機を改造して作った「苔刈り機」。

▼試行錯誤の末、下刃を取って、上刃だけで刈るという形で、石を噛みづらい構造にしたそうです。

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▼後藤さんから「面白そうだろ?」と言われまして、私も苔刈りを体験させていただきました。慣れると、面白いもんです。

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今回の「苔刈り」に密着しつつ後藤さんにお話をお伺いした動画をまとめてYouTubeにアップしました。後藤さんの、あったかい庄内弁の響きにも注目です。どうぞご覧ください。


【庄内の風景。】酒田市 大沢地区在住・後藤正一さんの苔刈り@旧・大沢小グラウンド

後藤さん、もっけでした!!(訳:ありがとうございました、恐縮でした)

大沢コミュニティセンターでは、先週5月18日(金)の早朝に雷が落ちて、ブレーカーが落ちてしまうという事件が勃発しておりました。5月21日(月)になっても復旧せず、警報機が止まらない状態だったので、警備保障や電気会社の方に来ていただいて原因究明と復旧にあたっていました。

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コミセン内の時計の設定で2階の放送室にも。

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普段、大沢コミセンの2階と3階は一般の人は立ち入り禁止となっており、入ることができないのですが、この機会に2階と3階を見させていただきました。

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そうしたら、大沢地区や八幡地域の歴史が詰まった数々の歴史的な物品がいっぱい。

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▼何故か、本楯小学校の「校務章程」も。

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▼レコード。

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▼蓄音機。

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▼アイロン。

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▼大沢の地層のでき方。

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▼大沢地区の学区地図。

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今回は、見て写真を撮っただけですが、それぞれの物にどのような歴史があったのか、今度詳しく調べてみたいなとも思いますし、一般の方にも見ていただけるような形にすることができないか、探ってみようと思います。

▼酒田まつりの時に、大沢コミセンから酒田一中と酒田二中に貸し出していた大沢太鼓が、コミセンに返却されていました。

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勤務終了後に産直ホワイトハウスへ。
今日も品切れでしたが、そのあたりから見えた夕日と鳥海山が綺麗でした。

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翌日5月22日は、大沢コミュニティ振興会の会長、池田昭則さんが採った孟宗から奥さんが作ったメンマを持ってきてくださいました。

▼大沢コミュニティ振興会長・池田さん(左)と、事務局長・遠田清之さん(右)。

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▼こちらが、孟宗から作られたメンマ。

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ピリ辛の味付けで、んめけ〜!!!

酒のつまみ用にも1袋いただきました。

メンマを肴に、麓井の辛口酒を飲むひと時。至福です。

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せば、まず。

地方の農村部にある家の呼び名、「屋号」や「通称」の謎に迫る!〜山形県酒田市・漆曽根1区編〜(例:そんざぶろ、そんざぶろいもぢ、あだしゃ、いんきょさま等)

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山形県酒田市の地域おこし協力隊、阿部彩人(@ayateck)です。

突然ですが、皆さんの家に呼び名はありますか?

江戸時代から続く昔ながらの農村地区には、家の呼び名があります。

山形県酒田市にある私の実家の呼び名は「そんざぶろいもぢ」。実家の本家の呼び名は「そんざぶろ」(初代が惣三郎さん)で、そこから分家して「家持ち」になったため「いもぢ」が付いて、「そんざぶろいもぢ」と呼ばれているとのこと。

私自身、高校卒業まで酒田で生活していた際には、家にそのような呼び名があることについて特に疑問も感じずに生きてまいりました。ですが、東京に出てきてみると、首都圏では家に呼び名があるということ自体がレアであることに気づきました。

なぜ、田舎の農村地区の家には、呼び名が必要だったのでしょうか。この呼び名の謎に迫るため、私の実家がある酒田市・漆曽根1区での例をもとに調べてみました。

漆曽根の成り立ち

まず、漆曽根という集落の成り立ちについて。漆曽根は北平田地区にある集落で、「酒田市合併村史 第三巻 東平田村 中平田村 北平田村」(平成13年・酒田市発行)によると、成り立ちは以下の通り。

弘安年間(1278〜88)曽根某なる郷士が、興野を開拓して広く漆の木を植えたことから、漆曽根という集落が出来たと伝えられている。

つまり、曽根さんという武士が荒れ地を開拓して広く漆の木を植えたことが、「漆曽根」と呼ばれる集落の成り立ちとのこと。弘安年間というと鎌倉時代。実に700年以上の歴史が漆曽根にはあることになります。漆曽根は南北に広く、約150世帯がある集落で、1区から5区までに分かれています。

なぜ、家の呼び名が必要だったのか?

江戸時代の農民にも非公式に苗字はありましたが、正式に名乗ることは禁じられておりました。また、農村部では同じ苗字の家が多かったこともあり、「◯◯さんの家」と呼ぶ際に、家の呼び名を使う習慣が定着していったと考えられます。

歴史が比較的古い家には、初代当主の下の名前を由来とした呼び名(例:「惣三郎」がなまった「そんざぶろ」)があります。この場合の呼び名を「屋号」といいます。漆曽根1区の場合、江戸時代中期(1700年〜1780年前後ごろ)までに建てられた家には「屋号」がある傾向があります。

江戸時代後期以降に建てられた家や分家に関しては、「通称」で呼ばれることや、呼び名自体が無いということもあります。

家の呼び名のパターン

家の呼び名を、由来別のパターンで大まかに分けると、以下の4パターンがあります。例は、今回調べてみた漆曽根1区の家の呼び名です。

①初代当主の名前が由来の場合(屋号)
例:「そんざぶろ」=初代当主の名前が「惣三郎(そうざぶろう)」
例:「じんぜん」=初代当主の名前が「甚左ェ門(じんざえもん)」
例:「よんだい」=初代当主の名前が「要太(ようた)」

②分家の場合(通称)
例:「そんざぶろいもぢ」=本家「そんざぶろ」の分家

③比較的新しい家の場合(通称)
例:「あだしゃ」=「新し家(あたらしや)」がなまった

④その他の場合(通称)
例:「いんきょさま」=初代がお寺から隠居された方
例:「ほりぎり」=「堀切」隣の区との境にある家

この中で、正式に「屋号」とされるものは、初代当主の名前が由来の①のみで、②〜④まではいわゆる「通称」になります。

それでは、それぞれのパターンを詳しく見ていきます。

①初代当主の名前が由来の場合

例:「そんざぶろ」=初代当主の名前が「惣三郎(そうざぶろう)」
例:「じんぜん」=初代当主の名前が「甚左ェ門(じんざえもん)」
例:「よんだい」=初代当主の名前が「要太(ようた)」

これが、「屋号」の由来として一番ポピュラーな形。初代当主の名前がなまって「屋号」になっているパターンです。

私の実家の本家である「そんざぶろ」の現・当主である阿部 優(ゆたか)さん(67歳)にお話を伺い、「そんざぶろ」のルーツについて探ってみました。優さんは婿入りをした方で、生まれは東平田地区の生石にある大平(そば屋の「大松家」がある集落)とのこと。優さんの奥さん・千恵子さんが、「そんざぶろ」の血を引いていることになります。

余談ですが、千恵子さんは、私が企画・出演しております、庄内弁ドラマ「んめちゃ!」第2話で漆曽根ままくらぶの1人として出演されています(薄紫色のシャツの女性)。そしてそのシーンのロケ地は漆曽根1区の公会堂です。


【庄内弁ドラマ】んめちゃ! 第2話「おら、酒田でアクションすっぞ!」(ロケ地:山形県酒田市など)

優さんのお話によると、以下の通り。

「そんざぶろ」の初代である阿部惣三郎さんは、今から300〜400年ほど前、江戸時代の1600年代後半から1700年代前半ごろの生まれではないかとのこと。惣三郎さんの生家は元々、漆曽根2区の「阿部建築」の場所にあり、農家でした。

千恵子さんの祖父・常太さん(明治29年前後の生まれ?)は次男で、分家して漆曽根1区の現在の位置に家を建てます。本来であれば、2区の「阿部建築」の場所にあった「そんざぶろ」が本家本元。1区の「そんざぶろ」(現在の優さんの家)は分家で、「つねた・そんざぶろ」と呼ばれており、常太さんが初代。ちなみに、常太さんは私・彩人の祖父である阿部幸吉の父親(つまり、彩人の曽祖父)になります。

▼「つねた・そんざぶろ」初代の阿部常太さん

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常太さんの兄(長男)は、明治時代の終わりごろに田畑を全部取られて、横浜の方に移住して行ったとの話。2代目は、常太さんの長男・運吉さん(幸吉の兄)。運吉さんは大正8年(1919年)の生まれで、第二次世界大戦終戦後はシベリア抑留から昭和24〜25年ごろに酒田へ帰ってきて、新井田川の護岸工事の人夫や、「阿部建設」の専務などの仕事をしていたとのこと。2代目・運吉さんのご子息の千恵子さんは一人っ子で、優さんが婿入りする形で3代目となっています。

優さんのお話を元に邪推すると、本家本元の「そんざぶろ」は漆曽根2区にあったのですが、その家を継いでいた常太さんの兄(長男)が横浜の方に移ったため、分家で「つねた・そんざぶろ」と呼ばれていた次男・常太さんの家が、結果的に本家の「そんざぶろ」として、現在も呼ばれているのではないかと考えられます。

ちなみに、優さんはロバート・デ・ニーロに似た男前な方なのですが、写真は苦手なのでNGとのことでして、残念ながら近影は非公開になります。

初代当主の名前が「屋号」になったその他の例を見ると、「甚左ェ門(じんざえもん)」から「じんぜん」になった形のように、なまって短縮系になっているのも良く見られる形です。「〜ざえもん」は「ぜん」に、「〜えもん」は「えん」になる傾向があります。最後に「ん」が付く屋号の家は、歴史の古い家だという話もあります。

初代当主の「要太(ようた)」から「よんだい」という屋号になった例に関しては、「ようた」から「よんだい」までの飛躍っぷりが気になる人もいるかもしれませんが、寒いので口をあまり開かないという東北地方の方言の様式に沿った形かと思います。「ようた」と口を大きく開かずに10回ぐらい言ってみてください。だんだん「よんだい」に近づいていくはずです。

②分家の場合

例:「そんざぶろいもぢ」=本家「そんざぶろ」の分家

分家の場合、正式な屋号ではないのですが、分家を意味する「いもぢ」(「家持ち」がなまった)が付きます。私の実家は、本家「そんざぶろ」の分家ということで、「そんざぶろいもぢ」と呼ばれています。

私の祖父である阿部幸吉は、漆曽根1区の「そんざぶろ」にて阿部常太さんの息子として生まれました。幸吉の兄・運吉さんが「そんざぶろ」の当主として跡を継いだため、幸吉は漆曽根の一番北に分家を建てて「そんざぶろいもぢ」の初代となったとのこと。私の父である阿部幸秀が2代目、私・阿部彩人が3代目になります。

▼「そんざぶろいもぢ」初代・阿部幸吉(大正12年・1923年生まれ)

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▼「そんざぶろいもぢ」2代目・阿部幸秀(昭和28年・1953年生まれ)

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▼「そんざぶろいもぢ」3代目・阿部彩人(昭和55年・1980年生まれ)

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③比較的新しい家の場合

例:「あだしゃ」=「新し家(あたらしや)」がなまった

江戸後期以降に建てられた比較的新しい家の場合、初代の名前ではなく、周辺住民から呼ばれていた通称が根付いている場合もあるようです。その例が、「新し家(あたらしや)」がなまった、「あだしゃ」。

「あだしゃ」現・当主の池田定芳さん(78歳、昭和14年・1939年生まれ)に、お話を伺いました。

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定芳さんのお話によると、定芳さんは5代目にあたり、初代は池田多平治さん(江戸後期の天保元年・1831年の生まれ)。当時、多平治さんが分家として新しい家を建てたということで、屋号ではなく通称として周辺住民から「新し家(あたらしや)」と呼ばれるようになったとのこと。それがなまって、「あだしゃ」という呼び名になったのです。

「新し家(あたらしや)」というぐらいなので、明治以降に建った家なのかなと私は思っていたのですが、想像以上に歴史が古く、江戸後期から現代までずっと「新し家(あたらしや)」⇒「あだしゃ」と呼ばれているのが興味深いですね。①のように初代の方のお名前が屋号になっている家は、もっと歴史のある古い家だということがわかります。

また、定芳さんがお持ちだった資料「あなたの家紋と家号」(北平田郷土史研究会)をお借りしました。北平田地区の全集落にある家の家紋と屋号をまとめた資料。これも非常に貴重な資料です。

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これを見ると、①の初代のお名前が「屋号」になっている家のみが、屋号として記載されています。それ以外の空欄の家(②〜④に当てはまる場合)は、すべて「通称」という扱いになるとのこと。「そんざぶろいもぢ」も「あだしゃ」も「通称」になります。

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④その他の場合

例:「いんきょさま」=初代がお寺から隠居された方
例:「ほりぎり」=「堀切」隣の区との境にある家

「いんきょさま」は、私の実家のお隣にある家。4代目にあたる石川卓司さん(50歳)と、3代目の石川俊悦さん(82歳)・房子さんご夫妻にお話を伺いました。

お話によると、3代目・俊悦さんの祖父が、漆曽根3区にある明照寺の42世当主・天隋さん(慶応2年・1866年生まれ)。私腹を肥やさず、お寺に大層貢献したので尊敬されていたとのこと。天隋さんにはお子さんが一人娘しかおらず、それが石川貞子さん(明治44年・1911年生まれ)。貞子さんは狩川出身の原田さんを婿に迎え結婚したのですが、そのお婿さんが急性盲腸炎ですぐに亡くなってしまいます。

その後、天隋さんは跡取りがいないということで、隠居して分家を作ります。それが「隠居様」と呼ばれる現・石川家の初代の始まりとのこと。貞子さんは、佐藤大吉さんという方の弟・元二さん(明治42年生まれ)を婿として2度目の結婚をし、その石川家の2代目となります。

「隠居様」と「様」付けで呼ばれることに関しては、石川家の皆さんは「様」なんて付けなくて「隠居」でいいのに、と思っているそうです。ですが、初代の天隋さんが明照寺の当主だった時代に、お寺に対して私財をすべて投げ打って貢献したということもあり、地区の方々から非常に尊敬されていたため「様」付けで呼ばれていたのでしょう。

▼4代目にあたる石川卓司さん(50歳)・留理さんご夫妻(上・左)と、3代目の石川俊悦さん(82歳)・房子さんご夫妻(下・右)

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また、区の境にある家が、堀を切るという意味合いで「ほりぎり」=「堀切」という通称で呼ばれているという例も。この「堀切」という呼び名は、他の地区でも見られるという話もあります。

農村部における家の呼び名の今後

私の実家は分家であるため正式な「屋号」ではなく、「そんざぶろいもち」は、あくまで「通称」になります。初代当主の名前が「屋号」になっている古い歴史のある家に対しては、憧れのようなものもありました。

今回、漆曽根1区の家の呼び名について調べたりお話を伺う中で、江戸時代から受け継がれてきた「屋号」や「通称」は、家の歴史やストーリーが詰まった財産であると改めて気付かされました。特に、私の実家の本家である「そんざぶろ」の歴史については、お話を伺ったことで(私の両親も含めて)初めて知ったことが多く、そして予想以上に歴史が長く入り組んだストーリーがあることがわかりました。あと、単純に自分の家のルーツを知るって面白い!と思いました。

「新しい家」という意味の由来から「あだしゃ」の家は歴史が浅いと思い込んでいましたが、初代が江戸時代後期ということで、思いのほか長い歴史を持っているということも意外な事実でした。

また、このような家の呼び名については、その家自身で自ら生んだものではなく、周りに住んでいる人たちが呼ぶことによって自然と定着していったということも注目すべきポイントです。それは、集落内でのコミュニケーションが密でないと、家の呼び名は生まれ得ないからです。

現に都市部では、隣に住む人の名前すら知らないことは多々あります。それに対して、少なくとも漆曽根1区に関しては、すべての家の世帯主の名前を知っています。それは、素晴らしいことです。この住民同士の関係性の中で漆曽根1区の人たちはこれからも暮らしていくでしょうし、それが今後も途絶えないことを私は望んでいます。

漆曽根以外の他の農村地区に関しても、家の呼び名を調べることによって見えてくる家の歴史、地区の歴史があるはずです。それを紐解きながら、その地区のストーリーを深く知っていき、ひいては、過去の歴史の上に現在があって未来へと続いていく日本の行く末を考えていくことにつなげていきたいと考えております。

今後も、そのようなローカルに根ざしたストーリーの数々をこのブログで紹介していきますので、お楽しみに。

せば、まず(では、また)。

酒田まつり本祭り。旧・酒田商グランドの駐車場で泥沼にハマる。鶴岡・三瀬の孟宗祭りに参加。酒田hopeで「DO IT」の無料プレ・イベント。

どうも、もっけです。山形県酒田市の地域おこし協力隊、阿部彩人(@ayateck)です。

本日は酒田まつり本祭り。昨日の雨模様からうって変わって、快晴となりました。

今朝の鳥海山もこの通り、くっきり綺麗。絶好の祭り日和ですの〜。

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酒田まつり本祭りへ向かいました。駐車場の旧・酒田商業グランドに空きがあるようでしたため、ここに駐めることに。

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しかし、それが泥沼の始まりとなるなんて、この時の私には知る由もありませんでした・・・。昨日の雨で地面は泥田のような状態になっており、泥さ「ぬがる」(泥にハマる)車が続出。

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こいだば大変だの〜(これは大変だね〜)と、他人事のように見ていたら。

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私の車も例に漏れず、泥さ「ぬがって」動けない状態に。

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結局3回ほど、泥さ「ぬがり」まして、その場にいた方々に押して助けていただきました。泥が飛んで服が汚れてしまった人もいらっしゃいまして、大変もっけでした・・・。

駐車場内の乾いたところに駐め直してこれからようやく祭りへ。まさか、昨日の三瀬孟宗祭り準備で大活躍だった長靴を、こんな快晴の日にまた履くことになるとは・・・。

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本日も清水屋前には、高さ22.36mの立て山鉾が。子供山車巡行が続いております。

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清水屋に入ると、いつもには考えられないほどの人たちが店内にいて大盛況。

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ちなみに庄内地方には、エスカレーターの片側を空けるという文化はございません。急がなくても良いからです。そもそも、エスカレーターは階段のように登り降りする乗り物ではないので、これは、エスカレーターの正しい乗り方です。

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そして、旧鎧屋前にて行われる式台の儀へ。

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獅子舞など。

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そして、鶴岡・三瀬の八森山で開催の孟宗祭りが14時までのため、急いで車で向かうことに。で、駐車場に戻ると、やはり泥にハマって動けない車がまだまだ続出中。

▼ちなみに、この車を押している人たちに近づいてみたら、なんと小学校時代の同級生の女性(※注:僕の初恋の人)とご家族の車でした。なんという再会!!

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で、僕もこの車を押すのを手伝ったり、他の四駆の車に牽引されたりしていたのですが、なかなか動かない状態。三瀬の孟宗祭りに間に合わなくなるため、心苦しい気持ちもありましたが「先に行がねばね、ごめんの〜!」と言って、まずは自分の車で駐車場を脱出することに。1回、泥にハマって動けなくなりましたが、そこにいたおじさんや男性の方が押してくださいまして、何とか泥沼の駐車場を脱出。

ちょうど、日向地区の地域おこし協力隊・庄司和樹くんがこの駐車場に入ろうとしていたため、入らないように全力で阻止しました。

高速を使って鶴岡の三瀬へ向かいまして、何とか孟宗祭りに間に合いまして。

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▼会場は、三瀬にある八森山のレクレーション場。終了間際でしたが、こんなに人がたくさんいらっしゃいまして大盛況。本日は述べ800人ほどいらっしゃったそうです。

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▼そして、孟宗汁をいただきました。三瀬の孟宗汁の具は、孟宗と椎茸と厚揚げ。んめけ〜!!

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▼帰りに三瀬の海岸にも寄りまして。西海岸。

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すぐそこには、琴平荘もあります。

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▼酒田に帰る際に見えた、由良のあたりの風景。

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▼そして、酒田まつりへカムバック。

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▼酒田北前太鼓と立て山鉾。

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獅子頭4体の巡行も。

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獅子頭と立て山鉾。

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▼立て山鉾単体。

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▼夜は立て山鉾に点灯。

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▼そして酒田hopeで開催の、DO ITの無料プレイベント「ROAD TO DO IT」へ。

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STAND ALONEのライブ。

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マルチ放電のライブ。

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this isのライブ。

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庄内の地元勢バンドだけのイベントでも、お客さんがしっかりと入っているし、ライブも凄く良くて、やっぱり酒田の音楽シーンって、いいなあと思います。

来週5/27(日)も無料イベント「ROAD TO DO IT」で、FRIDAYZとDOLIPULEの2マン。来週も楽しみですの〜。

▼イベントが終わると、立て山鉾の灯りも消えていました。祭りのあと。

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▼そして、家に帰って、麓井の辛口酒を呑んでおります。

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明日からまた頑張りましょう。

せば、まず。