ayateck Local Stories

山形県酒田市の地域おこし協力隊・阿部彩人が、ローカルにある面白いものを、過去から現在そして未来へと続くストーリーを紐解きながらお届けするブログ。

【協力隊日記】大家さんから孟宗筍とミズをいただき、実家でうまうまと食べる。

どうも、もっけです。山形県酒田市の地域おこし協力隊、阿部彩人(@ayateck)です。

実家から見えた今朝の鳥海山。綺麗です。

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昨日は勤務地の大沢コミュニティセンターに、大沢の自宅の大家である後藤さん(大沢コミュニティ振興会の副会長)がいらっしゃって、「今朝、山で採ってきた〜。喧嘩しねで、みんなで分げれ〜!」とのことで、採りたての孟宗筍とミズをいただきました。

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どちらも美味そう!!!孟宗筍、太い!!

ということで、漆曽根の実家に持ってきまして、母が孟宗筍の処理を。

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そして、今朝の朝ごはんにならびました。孟宗汁と、ミズの水炒めなど。

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我が家の孟宗汁の具は、孟宗筍と、油揚げと、ミツバ。シンプル・イズ・ベスト。

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孟宗筍、やっこぐで(柔らかくて)、んめけ〜!!!

この時期の筍や山菜など、採りたての旬の味覚をすぐに食べることができる贅沢さ。やっぱり、酒田さ帰ってきて、ほんとで、いがった〜(良かった)。

【協力隊日記】山形県酒田市の大沢コミュニティセンターにて勤務開始。大沢地区が無火災3000日で表彰。

どうも、もっけです。山形県酒田市の地域おこし協力隊、阿部彩人(@ayateck)です。

5月1日より出勤していた酒田市・八幡総合支所での研修を終えまして、昨日5月10日から八幡地域・大沢地区の大沢コミュニティセンター(旧・大沢小学校)に勤務開始しております。

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大沢の自宅から勤務地の大沢コミュニティセンターまでは約200m。歩いても2〜3分ぐらいですし、車だと15秒ぐらい。協力隊としての始業時間は朝9時になるのですが、極端な話、8時58分ぐらいに家を出ても間に合います。

旧・大沢小学校の図工室だった部屋が事務室になっております。

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大沢地区が2018年5月5日で無火災3000日を達成しまして、この日は大沢コミュニティセンターにて、大沢コミュニティ振興会と酒田市消防団第19分団が、酒田地区広域行政組合消防本部より表彰されました。

▼大沢コミュニティ振興会の池田昭則会長。

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酒田市消防団第19分団の荒生精一分団長。

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▼左から、大沢コミュニティ振興会の副会長で私の住居の大家さん・後藤正一さん、会長・池田昭則さん、消防団分団長で荒生木材社長の荒生精一さん。

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▼こちらが表彰状です。

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2010年2月15日の小屋火災以降、約8年余りに渡る無火災ということで、酒田地区広域行政組合消防本部が管轄する酒田市遊佐町庄内町では5番目に長い記録とのこと。

▼大沢コミュニティ振興会の池田昭則会長のご挨拶動画(Instagramに飛びます)。

https://www.instagram.com/p/Bil0p0tAoN6/

酒田市の大沢地区が、2018年5月5日で無火災3000日を達成しまして、本日、大沢コミュニティセンターにて酒田地区広域行政組合消防本部と酒田市消防団より表彰されました。大沢コミュニティ振興会の池田会長のご挨拶動画と、表彰の模様の写真です。約8年余りに渡る無火災、素晴らしいです!#酒田

池田会長のご挨拶の内容は以下の通り。

大沢地区は世帯数208戸、人口608人、自治会数12と小規模ではありますがコミュニティ振興会・地区消防団・自治会が連携をとりながら防災活動をしています。
一つ目は4年に1回、地区全戸対象の防災訓練の実施
二つ目は自治会ち消防団が主体となり、火災報知器の設置促進
三つ目は消防団による定期的巡回、点検
四つ目は高齢者対象の消火器使用訓練の実施
最後に自治会における空き家の見守り等です。
これからも防火意識の高揚に努め、更なる無火災記録を続けて行きたいと思います。今後もご指導よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

約8年余りに渡る無火災、素晴らしいですの。
次は、あと1年半ちょっとで無火災10年という表彰になるそうです。

協力隊としての勤務時間は1日6時間で、16時までの勤務。夕方からの時間が自由に使えるのはとても嬉しいです。

勤務終了後、最近4日ほど連続で行っている酒田市安田のあたりにある産直ホワイトハウス

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毎回夕方に行ってるのですが、全品が既に売れてしまっていてまだ購入できておりません。朝早くに今度行ってみようかの〜。

夕方に、漆曽根1区にある実家近くで見えた夕焼け。

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夜は、実家の本家の当主・阿部 優(ゆたか)さんに、農村部の家の呼び名である「屋号」についてお話を伺ってきました。面白いお話が色々聞けましたので、詳しくは後日ブログにまとめます。

ちなみに本家は祖先の初代が惣三郎さんなので、それがなまって「そんざぶろ」という屋号。私の実家は分家なので、分家を意味する「いもぢ」という言葉が付いて、「そんざぶろいもぢ」という屋号です。

そして、優さんが持っていた、酒田市合併村史 第三巻(北平田村、中平田村、東平田村)をお借りしました。

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この資料によると、漆曽根は、弘安年間(西暦1278年〜1288年)に曽根という郷士が興野を開拓して漆の木を植えたことから出来たと言われているそうです。ですので、700年以上に渡る歴史がある集落ということになります。

そのような漆曽根1区の歴史や「屋号」について、ブログにまとめてアップしますのでお楽しみに。

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夜は、大沢の家に帰って、八幡の地酒「麓井」を飲みながら酒田市合併村史を読んで楽しい夜を過ごしておりました。一人酒も、いいもんです。それでは、また。

高さ63m!山形県酒田市の「玉簾の滝」が豪快かつ壮麗すぎる。期間限定ライトアップも。

山形県酒田市の八幡地域・日向地区の升田という集落にある「玉簾の滝」に行ってきました。
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高さ63mというサイズもさることながら、断崖絶壁から垂直に落下するさまは豪快かつ壮麗。平安時代初期の西暦808年(大同3年)に、弘法大師空海上人)が発見したと言い伝えられている滝です。

2018年は、4/28〜5/6のGW期間と、8/11〜8/19の夏期間の日没後に午後10時までライトアップされます。

酒田から玉簾の滝へは、車で向かうのが一般的。酒田の市街地からは40分ほどかかります。その道中で、否が応でも目に入るのが、この看板。f:id:ayateck:20180502220020j:plain

「ここが下黒川だ!」

そして、さらに車を進めると・・・。

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「ここも下黒川だ!」

この2つの看板により、「下黒川」という集落の名前が頭から離れなくなるのであります。

さらに車で約20分ほど進むと、玉簾の滝の駐車場に着きます。駐車場からは、天気が良ければ鳥海山も見えます。

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駐車場にある、産直ららら。

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「夜の営業は、六時半分〜九時となります。」

「六時半」と打とうとして、「六時半分」と変換されちゃったのでしょうか。

産直らららの営業時間とライトアップ期間は、以下の通り。

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鳥海山・飛島ジオパークジオサイトとしても登録されています。

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まずは、まだライトアップされていない夕方の時間帯に行ってみました。

駐車場から滝までは徒歩で約7分。舗装されていない砂利道の方を歩くと、その途中にある「目洗石」という大きな石。

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そのそばには、「座禅石」という、弘法大師が座禅されたといわれる石も。

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GW期間は、このように桜もかなり綺麗に咲いております。

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玉簾の滝の由来と、滝のそばにある御嶽神社の由来。

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こちらが御嶽神社

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このように、千年杉の大木(御神木)も。幹周りは5m30cm。

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そして、目の前に急に現れる、玉簾の滝。高さ63mの断崖絶壁から落下する様は、ただただ圧倒的。

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スタート地点付近には、棚田も。鳥海山が見えます。

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その後、日没後に再度訪れてみることに。桜も幻想的な色合いで迎え入れてくれます。

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そして、夜も御嶽神社

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ライトアップされた玉簾の滝がこちら。

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神々しい壮麗さが、ライトアップによってさらに増しています。

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ということで、酒田市の玉簾の滝。神聖な雰囲気の中、豪快かつ壮麗な滝を見ながら水しぶきを浴びることで、身も心も洗われるオススメスポットです。ライトアップ期間は、ぜひ夜に行ってみましょう。

ちなみに、芋煮ソング「芋煮 de ハーモニー」Music Videoでも、御嶽神社と玉簾の滝がロケ地として使用されています。

山形県酒田市にUターン移住し、地域おこし協力隊に着任しました。住むことになった、大沢地区の家がでかすぎる!

どうも、もっけです。阿部彩人(@ayateck)です。だいぶご無沙汰な投稿になってしまいましたが、このたび、大学進学から19年間を過ごした東京を後にしまして、故郷である山形県酒田市にUターン移住しました。本日5月1日から酒田市の八幡地域・大沢地区の地域おこし協力隊として着任。最長で3年間の任期になります。

今回、東京で7年半の結婚生活を送ってきた妻と別れることになり、私1人でUターンすることになりました。7年半の年月の中で、それぞれの価値観や考え方の違い、人生観の違いが大きくなっていったことにより、2人で同じ未来を描くことが出来なくなってしまいました。話し合った結果、お互いにこれからより良い人生を歩んでいくためには、それぞれの道を進んでいった方が良いという決断に至りました。

私の実家は、酒田市の漆曽根という地区にあります。実家からは、山形と秋田の県境にある鳥海山が綺麗に見えます。

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地域おこし協力隊に着任する大沢地区は、実家のある漆曽根から車で20分ぐらいの距離ですが、協力隊として活動するにあたり、原則として大沢地区に住むことになります。で、酒田市役所と大沢地区の方々が探してくださった住居が、空き家となっていたこちらの家。

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で、でかすぎる!!!!

大丈夫なんでしょうか。私1人で暮らすことになるのですが。立派すぎやしませんか。

家には家具一式や食器など、住むにあたり必要なものは全部揃っています。

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台所の水道は、普通の水道と「山水道」という山の水道があり、山水道は24時間流れっぱなしということ。

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冷たくて美味しい水がいつでも飲めます。

電動の温水器もあって、お湯はガス代がかからず快適。

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テレビ付の居間もあります。

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2階には、和室と洋室の居住スペースも。

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廊下も広いですし、洗濯物も干し放題です。

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大家さんの後藤さんご夫妻。

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とってもあったかくて楽しい人たちで、愉快に暮らしていけそうです。

表札を作らないといけないので、筆ペンにて即席で作りました。

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普段の字はめちゃくちゃ汚いのですが、小学生時代に習字をやってたこともあり、まあまあ見れる形に。

大沢の家からは、山に「大」という文字が見えるのですが、地元の人たちが毎年草を刈って、文字が見えるように維持しているそうです。

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両親と一緒に、大家さんご夫妻のお住まいに挨拶に行ったところ、ご主人が山に行って採ってきたばかりの、山菜のウドとシドゲをたくさんいただきました。

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その夜は実家にて、大家さんからいただいたウドとシドゲをいただきました。とにかく香り立つ味が素晴らしくて、んめ〜山菜でした!

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で、本日5月1日は、酒田市役所にて着任式。副市長から任用通知をいただいて懇談する式でした。

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その懇談の場で、私が企画した芋煮の魅力を発信する芋煮ソング「芋煮 de ハーモニー」Music Videoをタブレットで視聴する流れに。副市長にも喜んでいただけて、良かったです。


「芋煮 de ハーモニー」Music Video - "Imoni de Harmony"

また、今日は、八幡の一條地区にある八幡神社と、観音寺地区にある飛澤神社のお祭り。八幡を流れる荒瀬川には、鯉のぼりがかかっていました。

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八幡神社では、クライマックスとして18時頃から「作占い鳥居超え」というイベントが行われますので、勤務が終わった後に観に行きました。

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江戸時代に大名行列の供先を務めた「奴」(やっこ)の姿に扮した若者たちが、町をくねり歩く「奴振り」から、最後に八幡神社に戻ってきて行われるのが「作占い鳥居超え」。大鳥毛を投げ、鳥居を越して上手くキャッチできると、その年が豊作になるという言い伝えがあります。

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数百人という数の地元の観衆が集まっていました。

その「作占い鳥居超え」の動画です。

見事にキャッチ成功!!とても盛り上がりました。

地域の若者たちが中心になって作り上げ、それを応援する地域住民の人たち。そこには、熱くて美しい空間がありました。少しの時間しか見ることが出来ませんでしたが、来年は、このお祭りの歴史をもっと深く調べるとともに、祭りの全貌をご紹介できるようにしたいと思います。

これを機に、このブログのタイトルを「ayateck Local Stories」というタイトルに変更します。日本の地方には、先人たちによって脈々と受け継がれてきた歴史があり、過去から現在そして未来へと続くストーリーがあります。それらを、一つひとつ紐解いていきながら、今まで世の中になかなか知られてこなかったものも含め、これから皆さんにお届けしていきます。これからもよろしくお願いいたします。

 

「DO IT 2016」という唯一無二のフェスが、酒田だからこそ成し得たこと。「地下の発想が景色を変えた」1日。

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なんだろう。このざわざわする気持ち。じわじわと効いてくる感覚。

2016年11月12日に山形県酒田市で開催された「DO IT 2016」というフェスに参加して、東京に帰る途中の特急いなほ新潟行きの車内でこの文章を書いているわけだが、あの時に観て、聴いて、食べて、感じたことのひとつひとつを思い出すたびに目頭が熱くなるし、実際にこの文章を書いてるいまも正直ちょっと泣いてる。

それはもしかしたら、今回の主催者である酒井健太さんや佐藤優人さんが、8年前に山形シネマ旭跡で開催された「DO IT 2008」に参加した時に感じたものに近いのかもしれないし、違うのかもしれないけれど。

今回、酒田でこのような景色を、あれだけの人が目に焼き付けたということ。何年後かに振り返るととんでもない歴史的な1日となっているという確信がある。明らかに、「地下の発想が景色を変えた」のである。

先日、『極上に凄まじいDIYフェス「DO IT 2016」に日本全国から行くべき3つの理由。』という記事を書いた。が、実際に参加してみて感じた「DO IT 2016」は、僕が予想していた「極上に凄まじい」フェスを、素敵方向で遥か上に超えていた。そこには、スタッフの人たちや、出店の皆さん、来場者の皆さんの、心地よく「からり」と晴れた笑顔があったし、知恵と美が結晶した手作り感で彩られた会場の雰囲気があったし、出演者の皆さんの真摯かつ鬼気迫る表情や、心を撃ちまくるパフォーマンスと言葉の数々があった。

それは、山形県酒田市という土地であったからこそ成し得た、唯一無二のフェスであった。そして、個人的には生涯最高のフェスと言っても過言ではない。

それを写真とともに振り返っていこうと思う。

会場は、酒田市大浜にある株式会社グリーンシステムの倉庫や敷地内。

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オープニングアクトのthis isのライブが始まる開演直前。青蓮寺ステージの倉庫へと向かって歩いていたら、主催の佐藤優人くんから声をかけられた。

「彩人さん、スマートフォンさFRIDAYZの音源入ってないですか?」

「全アルバム、全曲入ってるよ〜」

「やっぱり!彩人さんなら絶対入ってるど思ってました。this isが入場のSEでFRIDAYZの曲を流したいらしく、スマートフォン貸してくれませんか?」

とのこと。もちろん快諾。その場でthis isのしゅんすけ君をご紹介いただき、僕のiPhoneは青蓮寺ステージのPAにつながれた。

そして、FRIDAYZの楽曲「DO IT NOW」が、this isが入場する際のSEとして青蓮寺ステージに鳴り響き、「DO IT 2016」は幕を開けた。そう、あの音は実は、僕のiPhoneから流されたものだったのである。小さなことかもしれないけれど、ちょっと嬉しかったし、今思うと誇りにさえ思う。ひそかに。

this isのライブの様子。スタートからすでに、かなりのお客さんが入っていた。

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このthis isのライブが倉庫の中に晴天を描いた時点で、このフェスには成功の灯火がつき始めていた。

野外に設営された、子午山ステージ。PAを担当するのは、酒田の音楽シーンを支えてきた酒田MUSIC FACTORYのユウジさん。

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子午山ステージの1発目、わがままカレッジのライブ。

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わがままカレッジは12月のライブをもって解散してしまうとのこと。惜しい。

そして、DEEPSLAUTER、DOLIPULE、モーモールルギャバンと続いた序盤。雰囲気も程よくゆるくて最高。DEEPSLAUTERのMCで放たれた、「懐かしい!初めて来たのに懐かしい。」という言葉も、その雰囲気の一端を物語っていたようにも思う。

昼飯は、出店の「出前ラーメン店 飛脚」のラーメン。

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麺はストレート麺と縮れ麺から選べるのだが、僕は縮れ麺を選択。美味すぎた。

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僕が飛脚のラーメンを購入した直後、こんなに行列になっていた。

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他にも、出店はたくさん。

子午山ステージにて、酒田のバンド・Slow Snow Slide。

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轟音で鳴らされる耽美的な音世界は、野外だからこそさらに広がっていた。またライブハウスで観たい。

そして、北海道の小樽から来酒した花男さん。

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歌の中で、「何にも無いなら、作ろうぜ」「何にも無いけど、全部ある」というメッセージは、この「DO IT 2016」の空気内での共鳴度が凄かった。
また、花男さんは以前に自動車教習で酒田の出羽自動車教習所に来てたらしく、そこで恋をした女の子にフラれた話など、グッと来た。

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DOACOCKを観た後に仕事の対応が入り、ワッツーシゾンビ、SOSITE、Dragersなどが観れなかったのがとても残念。

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ステージの上部にある装飾は、雑誌の切り抜きで作ったとのこと。こういう細部に見られる知恵と美も素晴らしすぎる。

マヒトゥ・ザ・ピーポー with NEVER END ROLLERS from GEZANでは、テニスコーツ・さやさんがゲストで登場。

THE STARBEMSのライブでは、ヒダカトオルさんがMCで、2008年の「DO IT 2008」に出演したbloodthirsty butchersの吉村さんについて語っていた。
吉村秀樹っていう大馬鹿野郎がいたんですよ。彼が、DO ITめっちゃ楽しいって言ってたんで、来れて良かったです!ありがとう!」

そして、梁山泊ステージにてNOT WONKのライブでの潤沢な熱量。

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青蓮寺ステージでの、UHNELLYSの濃厚なリズムも凄かった。

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kimさんの「皆さん、アンダーグラウンドを愛してくださいね。」というMC。

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野外ではドローンも登場。

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梁山泊ステージにて、「DO IT 2008」以来8年ぶりに山形にやって来た、MASS OF THE FERMENTING DREGS

メンバーが変わっても、マスドレマスドレだった。極太さと鋭利さを合わせ持った音がとてつもない巨大な塊となってぶつかってくるライブ。凄すぎた。

そして、「DO IT 2008」を主催していた山形在住・SHIFTのライブは青蓮寺ステージにて。

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SHIFTのベース・安部誠司さんは「あれから子供が生まれたりして活動は減っていたけど、こうやってFRIDAYZや酒田のみんながDO ITをまた開催してくれて嬉しいです。ありがとう」とのMC。Vo.船山さんは、山形県長井市で「ぼくらの文楽」を主催しており、僕は2012年の「ぼくらの文楽」にボランティアで参加したこともあったのだが、その時はきちんとお話をすることはできなかった。このライブ後にようやく船山さんとお話できて抱擁を交わせたことも嬉しかった。

ちなみに余談であるが、これは2009年に宇都宮にSHIFTのライブを観に行った時に購入したステッカー。

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会場には、じゅっきーくんと、たいきくんも登場。

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To overflow evidence、ギターウルフ、クリトリック・リスという極上の流れ。

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クリトリック・リスのスギムさんと僕。スギムさん、最高です。

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スギムさんのTwitterには、カオスすぎるDO ITのパンフ広告についてのツイートも。

そして南風酒場Jahmin'の「だだちゃトムヤムクンラーメン」を食べての、akutagawa

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酒を呑んでなくても、なんでこんなに楽しいんだろうか。

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日が暮れた梁山泊ステージにて、個人的にとても楽しみにしていたMOROHA。

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言葉のひとつひとつが、沁みては刺さり、3回ほど涙となって出た。

その後、三浦宗平さんたちが作ったベロベロ汁こと、団子入りの納豆汁を食べて、かなり身体あったまった。んめけー!

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そして、Have a Nice Day!、音の旅crew、the band apart、malegoatという流れから満を持して梁山泊ステージに登場した、酒田が誇るFRIDAYZの神がかり的なライブの景色。

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とにかく凄まじかったし、その景色を観ながら何回も涙が出た。this isのライブのSEとして「DO IT 2016」の幕開けを告げた曲でもある「DO IT NOW」の演奏を、僕の視点から撮影した動画がこちら。

出店もしていた鶴岡のU.S雑貨店「ANCHOR」の阿部さんが、アンコールの大団円の様子を撮影した動画も。

それはまさに、FRIDAYZが唯一無二の「LOCAL HERO」として酒田に君臨しながら、地下の発想により変わり得た「景色」を世界に提示した瞬間であった。その景色は、荘厳でさえあったし、美しすぎた。

大トリのテニスコーツは倉庫の外で音響無しの生歌&生ギターで路上ライブ。「DO IT 2016」は静かに、余韻を伴いつつ幕を閉じた。

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こうやって振り返ってみると、特に秀逸だったと個人的に思うのが、主催の佐藤優人さんが中心となって組んだタイムテーブル。昼〜夕方〜夜と、それぞれのシーンに合ったライブがそこかしこで観られ、次第に大きなうねりとなり、それが酒田のバンドFRIDAYZで大団円を迎え、酒田出身・さやさん(会場となったグリーンシステム会長の娘さん)のテニスコーツで静かに帰着した。

ひとつひとつのライブが素晴らしかったことはもちろんであるが、この「DO IT 2016」の1日が、流麗なる屈指の偉大なストーリーとなり得たのは、巧妙に考え抜かれたタイムテーブルによるところも非常に大きい。そしてその物語の核となる部分に、確実に酒田や山形のアーティストが存在していたというのも、このフェスの確固たる「強さ」を生み出していたのである。

会場全体を満たしていた程よいゆるさは、地元の「人」が醸し出している、酒田ならではのものだとも思ったし、このフェスには「酒田にしかない雰囲気」があり、「酒田だからこそできた」フェスであるということを様々なアーティストがMCで言及していた。

冒頭にも述べたが、これは何年も後になって、改めて歴史的な1日として評価され、もっと大きな意味を持ち得るフェスになるのかもしれない。

主催の酒井健太さんや佐藤優人さんが「DO IT 2016」を振り返ったブログやFacebookがこちら。ここに至るまでの、想像を絶する苦難の連続と、それを乗り越えていった過程について記されている。ぜひ読んでほしい。

FRIDAYZ MEETING:DOIT2016。 - livedoor Blog(ブログ)

Yuto Sato - 2016年11月12日。 DOIT2016が終了しました。... | Facebook

とにかく、「動員数1,000人超え」という数だけでは計り得ない、大いなる体験の数々を生み出してくれた「DO IT 2016」。酒田、鶴岡、山形など場所は問わず、本当に多くの人の力があってこそ開催できたフェスであることは間違いないし、実行委員のメンバー・スタッフの皆さんには心からの感謝とリスペクトを。来年以降も続いていくことを願ってやまないし、また新たなる素敵なストーリーが生まれることを心から楽しみにしている。

この「DO IT 2016」の模様は、2017/1/24(火)25:00~26:00にスペースシャワーTVDAX-Space Shower Digital Archives X- DO IT 2016 -YAMAGATA MUSIC FES.」で放送されるので、来場できなかった方もぜひチェックしてみてほしい。

会場となった株式会社グリーンシステムの事務所は、出演アーティストの楽屋として使用されていた。この「DO IT 2016」が実現できたのは、グリーンシステムの理解があったからこそ。感謝。

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「DO IT 2016」の翌日、東京へ帰る直前、酒田の実家から綺麗に見えた鳥海山の写真。

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今回は、僕も個人的に首都圏でのプロモーション活動の一端を担わせていただいた。その際に、ポスター掲示やフライヤー設置のご協力をお願いさせていただいた場所やお店を、ここで紹介したい。

・新宿「Nigorizake BAR 濁酒本舗 Tejimaul(てじまうる)
鶴岡出身の高橋しん子さんが店主の居酒屋。

三軒茶屋cafe&barオドモ
店主・高橋歩さんが鶴岡高専出身で、酒井健太さんの1個上の学年だったとのこと。

・神田の庄内料理屋「このじょ
店主・ともさんが鶴岡出身。首都圏在住の庄内・山形人のメッカのようなお店。

・田園調布「Suger Coffee (スジェールコーヒー)
店主の菅井さんが山形の内陸出身。

三軒茶屋月山
山形県西川町出身の斎藤太一さんが店主のお店。

三鷹おんがくのじかん
三鷹のライブスペースで、店主の菊池さんが山形の内陸出身。

・山形出身の学生寮やまがた育英会 駒込学生会館
僕が大学時代に住んでいた庄内出身の学生寮「荘内館」の跡地に建った寮。寮監の和田さんはスタジオジブリの生みの親でもある。

そのほか、首都圏の様々なライブハウスにもポスター掲示やフライヤー設置に多大なるご協力をいただきました。皆さま、本当にご協力ありがとうございました!

最後に、「DO IT」オフィシャルTシャツを着た筆者。会場で撮り忘れたので、三鷹の自宅にて。

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最高のフェスだった。そして、山形が生んだ「DO IT」の歴史は、酒田でまた動き出した。

【2017/02/25追記】

スペースシャワーTVで先日放送された「DO IT 2016」のライブ映像がYouTubeで公開。改めて、酒田という地であの日繰り広げられた、熱量と激烈さを伴う光景が蘇ってくる。ぜひ御覧ください。

▼全16曲の再生リストはこちらです。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLbQWTyaGOJlX8BytqEwa7uGgpP5nbiiXx

FRIDAYZ - DO IT NOW
ワッツーシゾンビ - DOしてる?
UHNELLYS - TOO MUCH HUMAN
the band apart - クレメンタイン
THE STARBEMS - Nonfiction
SOSITE - 9月 (bloodthirsty butchers cover)
SHIFT - i was robot
SEVENTEEN AGAiN - Nobody Knows My Song
音の旅crew - hope
NOT WONK - This Ordinary
MOROHA - 俺のがヤバイ
MASS OF THE FERMENTING DREGS - ベアーズ
マヒトゥ・ザ・ピーポー with NEVER END ROLLERS from GEZAN - み空
Have a Nice Day! - ロックンロールの恋人
DEEPSLAUTER - RIP OFF
akutagawa - 聞こえないフリ、をしてただけ

www.youtube.com

極上に凄まじいDIYフェス「DO IT 2016」に日本全国から行くべき3つの理由。

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2016年11月12日(土)、極上に凄まじいDIYフェス「DO IT 2016」が、西海岸のマッドシティ・山形県酒田市にて開催される。出演者は、the band apartギターウルフモーモールルギャバンテニスコーツ、MOROHA、クリトリック・リス、マヒトゥ・ザ・ピーポー with NEVER ENDROLLERS(from GEZAN)、Have a Nice Day!、FOUR GET ME A NOTS、NOT WONKなど、日本や世界に名だたるアーティスト含め総勢37組。

2008年に山形県山形市の廃館となった映画館「シネマ旭」跡で行われ、日本全国の音楽関係者・音楽ファンの度肝を抜く伝説的な1日となった「DO IT 2008」から8年ぶりの大規模開催。今回の会場は、山形県酒田市大浜にある株式会社グリーンシステムというリサイクル会社の倉庫や敷地内である。

とにかく、「極上に凄まじい」フェスになりそうな予感がぷんぷんするので、日本全国からこのフェスに行くべき理由を以下の3つの側面から記しつつ、「DO IT 2016」を紹介していこうと思う。

  1. 主催者の思いが凄まじい。
  2. 会場が凄まじい。
  3. 出演アーティストが凄まじい。
 

1. 主催者の思いが凄まじい。

「DO IT 2016」の主催者であり首謀者は、山形県日本海側(日本の西海岸)に位置する庄内地方に在住する若者2人。酒田を拠点に活動するハードコア・バンド「FRIDAYZ」のヴォーカルであり、ライブハウス酒田hopeの社長でもある酒井健太さん。そして、酒田で「ドゥワチャライク」という暮らしのお祭りを主催し、本業は「かりんと百米」という庄内米100%のかりんとうを作る「米シスト庄内」の佐藤優人さん。彼らは、2008年に「DO IT 2008」に参加し人生を大きく変えられたという共通点を持つ。その8年後に、自らの街で、自らの手で、このフェスを開催することに至ったのである。

庄内の地域密着型情報番組『知りま庄内』でも彼ら2人がこのフェスについて語っている。

「DO IT 2016」のオフィシャルサイト内、about “DO IT”に掲載されている酒井健太さんの思いはこちら。

2008年シネマ旭で開催された山形発のインディペンデントDIYフェス「DO IT 2008」。
その余韻、熱は消えず全国各地に今だに伝説として語り継がれている。

「テレビの中の音より隣で鳴ってる音楽のほうがメチャクチャカッコいい。」

このコンセプトを元に行われたこのDIYフェスは、大手の制作会社、レコード会社のプロモーションも通さず、地元山形のバンドマンやボランティアスタッフの手によって開催された。

当日会場で繰り広げられた激烈なライブアクトとフロアの熱量。
そんなDO IT 2008によって人生を変えられたバンドマンも全国各地に少なくはないだろう。
当時ボランティアスタッフとして参加していた自分もその一人で、あの日の光景は今でも脳裏に焼きついていて、あの日からローカルからの可能性というものが自分の人生にとってテーマとなった。


あれから8年。
あの夜が繋がり、今自分は自分の生まれ育った街酒田で「酒田hope」というライブハウスを経営している。
東北の端の田舎町の小さいライブハウス。
中央と地方との音楽シーンの時差、絶対的な数、現実的に、日常的に訪れる問題に日々葛藤しながら、ここでしか見れない景色を探してきた。
整えられた環境では無いからこそ、マイノリティの中にいるからこそ起こり得る奇跡。
この街では誰もが他人ではいられない。
一人一人がシーンの中に関わっている。


2008年のあの日。同じ山形。車で2時間ほどしか離れていない街で見せられた奇跡のような光景。
そしてあの日から共鳴し広がっていった音と思想。


自分はあの日を追い求めていた。
言葉に表し難いような最高の夜は、必ず次の夜に繋がると信じている。
夜は繋がっていき、より深く、より濃密なものへと広がっていった。
しかし現状の景色に満足しているだけではやがてその夜は枯れる。
今酒田で、山形で繋げられているこの夜を、広げるならば今しかない。
そして今ならこの街であの景色を再現できるのではないか。
そんな何度目かの夜を越えた時に、今回のDO IT 2016の酒田での開催を思い立った。
ローカルでの可能性ではなく、ローカルからの可能性を。
自分はこの街から絶望ではなく、希望を見たい。
そして自分より若い世代にもその希望を繋ぎたい。


2013年に山形SANDINISTAで復活を遂げたDO IT 2013を経て、今回山形の西海岸マッドシティ酒田では初の開催となるDO IT 2016。
今回の舞台は工業地帯にある、とある企業の倉庫。
今の山形、今のローカルの新しいDO ITが開催されます。
今この街からの最大限の可能性。
みなさんよろしくお願いします。
地下の発想が景色を変える。


DO IT 2016実行委員長
酒田hope代表/FRIDAYZ 酒井健太


主催者・佐藤優人さんのメッセージはこちら。ヤマガタ未来Lab.の紹介記事より。

DOIT2016の全出演者が発表されました。

総勢37組。北は北海道、南は大阪、全国各地から本当に素晴らしいアーティストが酒田に集まってくれることになりました。


2008年。


ある日立ち寄ったタワレコ新宿で見つけた『DOIT2008』特設コーナー。そしてその数日後、diskunionでも同じコーナーを見つける。「ハードコアシティ山形が贈る奇跡のDIYフェス‼」の店頭POP。正直DOITの存在も、山形がハードコアシティであることも知らんかった僕は、何の気なしにフライヤー持って帰って家に貼ってた。


数日後、僕が音楽筋で信頼を寄せる山下(現わがままカレッジvo.)という友人からの電話が鳴り、「お前の地元でまじでやべーフェスやるよ!行こうよ!」と誘われ、人生初の山形新幹線に乗って、DOIT2008に参戦。


会場は、もう今は取り壊された七日町のシネマ旭跡地。潰れて廃墟みたいになってた映画館の椅子を全部外して、コンパネを敷き詰めて作られた床。照明はLED無しのぶっきらぼうな投光器。会場中に溢れる東北芸術工科大学の学生による(後で知った)装飾。芋煮しかないフード笑。荒吐ロックインジャパンサマソニなんかの、いわば「整えられたフェス」にしか行ったことが無かった僕は、その在り様と、渦巻く空気感にえらい衝撃を受けた。正直怖かった。だけど、その空気の渦の中心には、アーティストとスタッフ、そしてお客さんの熱量みたいなものがあると気づいて、段々体が熱くなっていった。


東京に帰って、しばらく家で茫然としていた。あれはなんだったんだろうとずっと考えていた。そしてそれは今でも続いている。あれは、なんだったんだろう。


整えられた環境でなくても、そこに音があり、人がいて、それを何らかの想いが貫けば、どこでもなんでも楽しめる。うまく言えないけど、音楽というものの原初に立ち会ってしまったような記憶だ。


2015年。


山形に帰ってから4年が経ち、ドゥワチャライクというイベントを始めた。何度も書いているのでザックリするけど、ライブハウスのドアをどれだけ開け放って、皆に楽しんでもらえるかという挑戦のようなことをずっとやっている。


ライブハウスに色んなお客さんを呼びたいと声を上げるのはいいけど、そもそも酒田のライブハウスに全くと言っていいほど行っていなかった僕は、それから時間がある限りライブハウスに通った。かつて新宿や下北沢で遊んだ頃のように酒田で遊べることに感激したし、そして何より、たくさんの人と出会った。


そしていつしか「ライブハウスに色んな人に来てほしい」という気持ちは、「ライブハウスのみんなを色んな人に見てほしい」という気持ちと両立した。


そんな気持ちで、いろんなイベントをやって、見て、年末にかけて酒田の音楽シーンそのものが熱を帯びていく瞬間を一番近くで見れた。


そして年末、株式会社酒田hope社長にしてFRIDAYZの支柱である、酒井健太という鬼が、こう言った。


「優人、来年DOITやるべや」


震えた。ついに来たかと思った。「死ぬと思いますけど、やりましょう」と言った。そして家に帰ってもまだ興奮していて、すぐに企画書を作った。


2016年9月。


それから本当に様々なことを経て、今日これを書いている。会場探しに半年、ブッキングにも半年、HPも出来、出演者も集まり、ボランティアスタッフは60名近くの人が、仮設機材、装飾、広報、WEBといった感じで動いてくれている。


ノリの良さを失ったら何も生まれないと信じているので、即答でやりましょうと言ったし、やれることは全部やってるけど、やっぱりこの規模のフェスを制作会社も入れずに作るのは本当に大変である。本当に。


ただ、何かをやるということは誰かと出会うということで、上げる狼煙が大きい分、たくさんの人に出会えた。すべては書ききれないけど、会場となったグリーンシステムの小野寺会長・社長には本当に頭が上がらない。


西海岸の池田さんも書いていたけど、こうやって、どこの馬の骨ともわからん若者が、ぎらついた目しか持ってないのをいいことに、「本気でやらしてください!!」と後先考えず全力で言い放つのを正面から受け止めて、倉庫や敷地を快く即決で貸してくれた。普段、仕事で使っている建物や敷地を、DOIT開催日数日前に一旦全て空っぽに片付けてくれる。駐車場を貸してくれた安藤組の社長、酒田港湾事務所の皆さん。日々相談に乗ってくれるたくさんの人たち。行くよと言ってくれる人たち。行けないけど頑張ってねと言って協賛をくれる方々。


本当に頭が上がらない。これから先の僕の人生は、一生謝るごめんね人生であり、一生感謝するありがとう人生だ。


そして何より、何かをやろうとする若者に対して、全力で聞いて、全力で動いてくれる大人がいっぱいいることを知れた。これは本当に本当に大きな、宝のような収穫だ。これから40年後、67歳になって、馬鹿な若造が飛び込んできたら、会社止めて全部協力する、そんな人生を僕は送りたい。


朝から夜まで稲を刈り、それからDOIT絡みで動き、そのあと会社のメールを返し、ちょっと寝て、すぐに起きて、またコンバインに飛び乗る。頭が寝ている状態で1000万を越える機械に乗るのは本当に怖い。震える。震えて目が冴える。刈れる。会議できる。メール返せる。その繰り返し。死ぬ気で遊ぶ。死ぬ気で生きる。


きっと11月12日、今まで生まれてきて過ごした人生の中で、最高の日が訪れると信じているから。やり続ける。お米を買ってくれる人の顔と声を知っているからやり続けるのと、それは同じことだ。


全ての人の出会いと恩をつないで、DOIT2016、やりたいと思います。8年前の自分のように、8年後の誰かを動かすような日に。受け取ったものを、次の人につなげるような気持ちで。


2008年のDOIT、出演70バンドで、僕が当時知っていたアーティストはわずか10組。そこじゃなかったんです。この街で生きる、僕が、若者が、本当に総力を挙げて作っているイベントです。組織でも利害でもない、ただ気持ちだけしか僕らにはありません。是非それを見に来てください。チケットも販売中です。HPも見てみてください。そして、どうか力を貸してください。


全部頑張ります。

このように、彼らがこのフェスに懸ける思い、そして覚悟は、極上に凄まじい。しかも、イベント制作会社の力を全く借りずに、自らと地元のボランティアスタッフの力のみで、このフェスを作り上げようとしているのである。

この若者の思いを汲んで協力を惜しまない、地元の大人たちの存在も大きい。主催の酒井健太さんが熱い思いをぶつけて急遽実現したという、酒田市の丸山市長が出演する「DO IT 2016」CM動画・酒田市長Ver.も必見である。

 

2. 会場が凄まじい。

「DO IT 2016」の会場は、山形県酒田市大浜にある株式会社グリーンシステムというリサイクル会社の倉庫や敷地内。

写真は「DO IT 2016」のオフィシャルTwitterオフィシャルFacebookより。

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ここに至るまでの会場探しにも、紆余曲折があったようである。

実行委員長・酒井健太さんが「DO IT」について書いたブログより。
http://blog.livedoor.jp/report56/archives/52006768.html

いざ酒田で開催しようと動き出して、屋内で、こんな田舎町でライブハウスのキャパを遥かに超える人数を収容できて、かつ音が出せる場所なんてそんなに簡単に見つかるわけもなく、庄内中の不動産を回ったり、市にも紹介してもらって、廃校、現状使われていない施設、公共施設、さまざまな場所を回った。ただ前例のない新しいこと、会場探しは難航。残る最後の手段として、倉庫をもってる会社をひとつずつ直接あたっていこうとしたころ、知人の紹介で会場のグリーンシステムにたどり着いた。

グリーンシステムの会長は概要書と自分たちの話を聞いてくれて、うちでよかったらと即答してくれて、今日まで自分たちの無理難題にも快く対応してくれてる。

言ってしまえば会場側にとってはリスクしかない、それなのに、気持ちの共鳴だけで本当に一緒にこの一日を作ろうととんでもない提案をしてくれる。

話を聞いていくうちに、会長も昔バンドをやっていたこと、娘さんが東京でバンドをやっていることを話してくれた。

「どんなバンドなんですか?」と尋ねたら

テニスコーツってバンドだよ。」

という衝撃の展開。

テニスコーツといえば、FUJI始め日本のフェスの常連で、海外でも評価の高いアーティスト。

さやさんが酒田出身だとは聞いたことあったけど本当にこの出会いにはびっくりして、奇跡的な出会いを感じた。

この奇跡の出会いを信じて会場はグリーンシステムに決まり、そこから日本中の自分たちが信頼してるバンドに声をかけ、現在に至る。

酒田での会場探しが難航を極めた中、最終的に、倉庫を持っている酒田市大浜の株式会社グリーンシステムに決定した過程。そして、その会社の会長の娘さんが、なんと世界に名だたるユニット「テニスコーツ」のVo.さやさんだったという運命的な展開。極上に凄まじい。この倉庫と敷地内を会場として、準備は連日連夜、地元のボランティアスタッフにより続けられているようである。手作りで彩られる会場の装飾にも期待大だ。

ステージは以下の3ステージ。

梁山泊ステージ(キャパ1,500人)
青蓮寺ステージ(キャパ800人)
子午山ステージ(キャパ1,000人)

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梁山泊(りょうざんぱく)ステージと青蓮寺(せいれんじ)ステージが倉庫の屋内、子午山(しござん)ステージが敷地内の野外に設置される。このステージを中心とする会場も極上に凄まじい空間になりそうである。

 

3. 出演アーティストが凄まじい。

出演アーティストは全37組。主催者側がジャンルには捉われず、とにかくライブが素晴らしいアーティストに声をかけて出演に至ったことが伺えるラインナップである。アーティストの名前を知らなくても、その場で観れば必ずや楽しめるライブをする方々が集結していることは保証できる。出演アーティストの一部のMVを以下ご紹介。

the band apart

テニスコーツ

MOROHA

マヒトゥ・ザ・ピーポー

Have a Nice Day!

わがままカレッジ

NOT WONK

THE STARBEMS

MASS OF THE FERMENTING DREGS

音の旅crew

SOSITE

akutagawa

FRIDAYZ

SHIFT

FOUR GET ME A NOTS

ギターウルフ

モーモールルギャバン

クリトリック・リス

UHNELLYS

▼DO IT 2016 全出演アーティスト37組の一覧はこちら。
http://doit-yamagata.jp/artist/

▼タイムテーブルはこちら。
http://doit-yamagata.jp/time-table/

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また、当日はFOOD、STOREの出店も充実。酒田の美味しい食べ物もたくさん食べられるはずなので、そこも期待していて間違いなしである。

▼出店情報はこちら。
http://doit-yamagata.jp/store/

出店の中で特に私のお勧めは、酒田の「出前ラーメン店 飛脚」。煮干し出汁で、とにかく美味しいラーメンだ。このラーメンを食べるだけでも、このフェスに参加する価値がある。

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「DO IT 2016」に参加するには?

ここまで読んでみて、少しでも「DO IT 2016」に興味を抱いた方や、まだ参加するかどうか迷っている人は、ぜひ、このフェスに参加することをお勧めしたい。出演アーティストを知らないという人でも、山形県酒田市という地方に作り上げられるこの空間に触れることで、必ずや素晴らしい発見があると思う。そして、これを「体験」するという選択をした後の人生がより良いものになるという、確信めいた予感がある。開催まであとわずかの期間であるが、ぜひ参加を検討してみてほしい。

【2016/11/10追記】開催当日11/12の予想気温は、最高15度、最低7度。夜は冷え込むことも予想されるので、防寒対策はくれぐれも十分に施してのご来場を。

チケットの購入方法

▼チケット詳細はこちらから。
http://doit-yamagata.jp/ticket/

Webではイープラスで購入できる他、ファミリーマートのFamiポートや、以下の県内協賛店舗での販売も。

<酒田市>
酒田hope 山形県酒田市中町2丁目5-31
酒田MUSIC FACTORY 山形県酒田市大宮町2丁目8-15
TSUTAYA 酒田北店 山形県酒田市ゆたか1丁目15-21
wark 山形県酒田市日吉町2-1-10
mau hair make 山形県酒田市千日町7-15
troa accessories 山形県酒田市東泉町6丁目2-11
CAFE+POM 山形県酒田市中町1丁目7
喫茶 CLOAK 山形県酒田市若竹町1丁目2-1
みずほ八文字屋 山形県酒田市みずほ2丁目19-10
FUN K 山形県酒田市砂越楯之内31−52
HOWL 山形県酒田市高見台2-20-20

<鶴岡市>
なんだ屋 山形県鶴岡市錦町11-12
ANCHOR 山形県鶴岡市末広町6-13 2F
八文字屋エビスヤ店 山形県鶴岡市上畑町3-38

新庄市
VictRoll Cafe 山形県新庄市本町2

<米沢市>
LIVE ARB 山形県米沢市門東町3丁目3-1
CAFE LABORATORY 山形県米沢市中央3丁目10-23

山形市
JAMMING 山形県山形市本町1丁目7-20
RAF-REC 山形県山形市双葉町2-1-1 1F

首都圏では、ディスクユニオンの渋谷パンク・ヘヴィメタル館、新宿パンクマーケット、吉祥寺店でチケットを購入すると、出演者のうち以下11組の楽曲を収録したサンプラーCDがもらえるのでお勧めである。

《収録内容》
1. DEEPSLAUTER / RIP OFF
2. SHIFT / 6分の1
3. Have a Nice Day! / フォーエバーヤング
4. ワッツーシゾンビ / モラル
5. クリトリック・リス / 冒険暴走坊主(live)
6. 花男 / 雑草の花
7. THE LET'S GO's / きりがねーよ
8. manchester school≡ / アルツ&ハイマー
9. NOT WONK / This Ordinary
10. SEVENTEEN AGAiN / リプレイスメンツ
11. FRIDAYZ / 地下の発想が景色を変える

ちなみに、筆者はディスクユニオン吉祥寺店でチケットを購入し、サンプラーCDをGETした。

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ディスクユニオン「DO IT 2016」フェア詳細はこちら。
http://diskunion.net/punk/ct/news/article/1/62314

会場への行き方

当日は酒田駅から会場までの無料シャトルバスの運行も。
▼会場アクセス詳細はこちらから。
http://doit-yamagata.jp/access/

宿泊先の探し方

酒田市内の宿泊先情報はこちら。
http://doit-yamagata.jp/hotel/

現地の観光スポット

「DO IT 2016」オフィシャルFacebookにて、酒田市周辺の観光スポットを多数紹介しているのでぜひチェックしてみよう。
▼「DO IT 2016」オフィシャルFacebook
https://www.facebook.com/doityamagata/

開催概要

DO IT 2016 -YAMAGATA MUSIC FES.
2016年11月12日(土)
会場:株式会社グリーンシステム
山形県酒田市大浜2-2-24
OPEN/START:10:00/11:00
TICKET: 前売5,000円 当日5,500円 ※中学生以下無料
●駐車券 1,000円/台
※駐車券はプレイガイドで購入可能。または当日会場で入庫の際にも1,000円お支払いいただければ駐車可能です(400台可)。
主催:DO IT実行委員会

●出演
akutagawa
・CARD
・car10
DEEPSLAUTER
・DOACOCK
・DOLIPULE
・Dragers
・FOUR GET ME A NOTS
・FRIDAYZ
・Have a Nice Day!
・manchester school≡
MASS OF THE FERMENTING DREGS
・malegoat
・MOROHA
・NOT WONK
SEVENTEEN AGAiN
・SHIFT
・Slow Snow Slide
・SOSITE
・STAND ALONE
・STOMPIN' BIRD
the band apart
・THE LET'S GO's
・THE STARBEMS
・this is
・To overflow evidence
UHNELLYS
・音の旅crew
ギターウルフ
・クリトリック・リス
テニスコーツ
花男
・まっくら学芸会
・マヒトゥ・ザ・ピーポー with NEVER END ROLLERS (from GEZAN)
モーモールルギャバン
・わがままカレッジ
ワッツーシゾンビ

▼お問い合わせ・詳細はこちらから。
DO IT 2016オフィシャルHP
http://doit-yamagata.jp/

doit-yamagata.jp

奥多摩の「ビアカフェ バテレ」で、とびっきりのビールを味わう小旅行。

どうも、もっけです。山形県酒田市出身、東京・三鷹在住の @ayateck です。

最近、休みになると昼下がりから無性にビールが呑みたくなってしまう。皆さんは、そんなことはないだろうか。しかし、昼から空いている居酒屋はなかなか無いし、とびっきり美味しいビールを提供してくれるお店はもっと限られてくる。

そんな時、首都圏在住の方にとっては、うってつけの場所がある。奥多摩駅から徒歩30秒の、「ビアカフェ バテレ」(Beer Cafe VERTERE)だ。

僕が住んでいる三鷹駅から奥多摩への旅は、1時間35分。ちょっとした小旅行である。

▼中央線で青梅駅にて乗り換え、JR青梅線奥多摩駅へ。

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▼途中、「軍畑」(いくさばた)や、「古里」(こり)など、奥多摩っぽい(?)地名の駅が現れてくると、テンションが上がる。

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▼そして奥多摩駅へ到着。

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▼駅には、見慣れない自動改札が。

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▼駅を出ると、景色が完全に山の中って感じで素敵。

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▼駅前から柳小路を入ると、すぐにお店の看板が見えてくる。

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▼こちらが「ビアカフェ バテレ」(Beer Cafe VERTERE)の入り口。

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▼築70年ぐらいの古民家を改修したお店とのことで、味わい深い、ぬくもりのある造りの建物である。

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▼店内からは、窓の外に緑豊かな風景が見えて心躍る。ちなみに、外にはテラス席もあるので、夏場のシーズンにはテラスで呑むのも気持ち良さそうだ。

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▼基本となるビールのメニューはこんな感じ。注文はカウンターにて先払いで料金を支払うスタイル。

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▼まずは、ペールエールを注文。ふくよかな、ほろ苦さが広がる。美味い!

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▼次に、ゴールデン。すっきりした口当たりで、飲みやすい。

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▼セッションエール。パンチのある苦味で、ものすごく好みな味である。一緒にオリーブ盛り合わせも。

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▼塩味がしっかり効いた美味しいオリーブで、ビールによく合う。

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▼そして、締めにはレッドIPAを注文。

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▼レッドIPA。香りと苦味がしっかりとしていて、これも美味い!

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ということで、計4杯、自家醸造のビールを堪能させていただいて大満足だった。

▼ほかにも、ゲストビールやソフトドリンクのメニュー。

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▼フードのメニューもたくさんある。次回来た時にはフードも頼んでみよう。

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▼お店の紹介フライヤー裏面。

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お店の方に、なぜこの奥多摩という地を選んだのか聞いてみたところ、「一番の理由は、水が美味しいということですね」とのこと。奥多摩の良質な水で、この美味しいビールができるわけである。廃屋だった築70年ほどの古民家は、「アウトドアなど、休日の行楽でビールを楽しむ」というコンセプトに合う物件を探していた時に紹介されて出会った。もともと畳張りで、床が抜けていたりしていたところに、断熱材を入れて床を張ったとのこと。その改修はなかなかに大変な作業だったようである。

醸造長の辻野さんは、「高円寺麦酒工房」で3年間ビール造りの修行を積んだ後に独立し、代表の鈴木さんと二人で2015年7月にこのお店を開業。2015年の12月にビール醸造免許を取得し、2016年3月からは、奥多摩産ホップを使った自家製ビールを提供開始している。

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昼下がりから呑む、奥多摩の水とホップを使って作られたビールは、たまらなく美味かった。その味と店内の落ち着いた温かい雰囲気は、とにかく悦楽に浸れる。景色も最高だ。ぜひ、休日の昼から小旅行も兼ねて、この奥多摩の地までビールを呑みに訪れてみることをお勧めする。そこには、至福のひと時が待っている。

【お店情報】
Beer Cafe VERTERE (ビアカフェ バテレ)
TEL:0428-85-8590
(JR青梅線 奥多摩駅 徒歩30秒)
住所:〒198-0212 東京都西多摩郡奥多摩町氷川212

【営業時間】
月曜〜水曜:14:00~21:00
金曜:14:00~22:00
土日祝:11:00~22:00

【店休日】
木曜
※月によって異なる場合があるので、こちらでご確認を。

▼オフィシャルサイト

verterebrew.com

食べログ
http://tabelog.com/tokyo/A1330/A133004/13184284/

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他にも、ローカルな食についての話題はこちら。

ayateck.hatenablog.com